ドクイトグモ

ドクイトグモ（学名：Loxosceles reclusa）は、クモ綱クモ目イトグモ科に分類されるクモの一種です。

分布

ドクイトグモは、北アメリカ南部に分布しています。

特徴

ドクイトグモは、体長が7～12mm程度で、頭胸部背面にヴァイオリンのような形の褐色の斑紋があるのが特徴です。この模様が、ドクイトグモを特定する上で重要な手がかりとなります。

生息場所としては、石や枝の下、人家、納屋など、比較的暗く、人目につきにくい場所を好みます。夜行性で、夜になると活動を開始し、壁に網を張って昆虫を捕食します。

最も注意すべき点は、その名が示す通り、非常に強い毒を持っていることです。この毒は、人間に咬みついた場合、深刻な健康被害を引き起こす可能性があります。

人間との関わり

ドクイトグモは毒グモであり、原産地である北アメリカ南部では、咬まれる被害が多発しています。咬まれると、周辺の組織が壊死してしまうことがあり、場合によっては死亡例も報告されています。そのため、ドクイトグモが生息する地域では、注意が必要です。

日本では、ドクイトグモは外来生物として扱われています。原産地からの物資に紛れて侵入する危険性が指摘されており、外来生物法により特定外来生物に指定されています。これは、もしドクイトグモが日本国内で繁殖し、定着してしまった場合、生態系や人々の健康に悪影響を及ぼす可能性があるためです。

ドクイトグモを見つけた場合は、絶対に素手で触らないようにしてください。もし咬まれてしまった場合は、速やかに医療機関を受診することが重要です。また、ドクイトグモの侵入を防ぐためには、海外からの荷物の中に紛れていないかなど、注意を払うことが大切です。

ドクイトグモは、見た目は普通のクモと変わりませんが、その毒性は非常に危険です。生息地では注意を払い、もし見つけた場合は専門機関に相談するようにしましょう。

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