ドックランズ・スタジアム

ドックランズ・スタジアム

概要

ドックランズ・スタジアムは、オーストラリアのメルボルンに位置する開閉式ドームスタジアムであり、都心の西側にあるドックランズ地区にあります。このスタジアムは、マーベル・エンターテインメントによる命名権を取得しており、2018年9月からは「マーベル・スタジアム」という名称で呼ばれています。

歴史

このスタジアムは2000年3月9日に「コロニアル・スタジアム」として開場しました。その後、2002年にテルストラ社が命名権を取得し、「テルストラ・ドーム」という名前に変更されました。さらに2009年からはエティハド航空が命名権を取得し、「エティハド・スタジアム」と称されていました。命名権を避けて呼ぶ際には、今でも「ドックランズ・スタジアム」という名称が用いられます。

このスタジアムは、ウェーバリー・パークの後継として建設され、オージーフットボールの利用を主な目的としています。オーストラリアでは、この規模のスタジアムは主にクリケットのために設計されることが多い中、ドックランズ・スタジアムはオージーフットボールに特化しています。

競技利用

このスタジアムは、オージーフットボールリーグ（AFL）のメルボルンに位置するチームの本拠地として使用されている他、オフシーズンの10月から2月には、サッカー・Aリーグのメルボルン・ビクトリーFCのホームとしても利用されています。加えて、クリケット、ラグビー（ユニオン及びリーグ）、コンサート、プロレス、ボクシング等のイベントも開催されています。

ドックランズ・スタジアムは、2003年のラグビーワールドカップの試合会場にもなり、計7試合が行われました。また、2015年にはスピードウェイ・グランプリの最終戦がこの場所で開催され、地元の選手が失格する一幕もありましたが、多くの観客を魅了しました。

スタジアムの特徴

スタジアムは、競技面が楕円形の天然芝であり、面積は19,053平方メートルに及びます。また、屋根は東西方向に8分間で開閉可能で、高さは38メートルです。移動式の座席が設けられており、観客のニーズに応じた配置が可能です。

スタジアム内部には、場内向けの大型カラー動画ディスプレイが2面、場外向けのディスプレイも設置されており、幅広い情報提供が行われています。さらに、1,000人分のテレビ座席、13の宴会場、66の企業ボックスが用意され、メダリオン・クラブというメンバー専用の施設も存在します。地下には2,500台収容可能な駐車場が完備されています。

イベントに応じて収容人数は12,000人から74,000人に変わり、AFL試合時には53,355人を収容できます。

アクセス

ドックランズ・スタジアムへは、サザン・クロス駅から徒歩数分でアクセス可能です。立地の利点を最大限に活かし、多くの観客に利用されています。

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