ドナルド・ベック

ドナルド・ベックは、1953年6月2日生まれのアメリカ合衆国出身のバスケットボール指導者です。

指導者としてのキャリアは、サンタバーバラシティコミュニティカレッジのアシスタントコーチからスタートしました。その後、NCAA（全米大学体育協会）の様々な大学でアシスタントコーチを歴任し、フレズノ州立大学では、ヘッドコーチの解任に伴い、共同ヘッドコーチとしてチームを指揮しました。

1992年からはヨーロッパに渡り、ベルギー、ドイツ、オランダのプロクラブチームでヘッドコーチとして手腕を振るいました。各国のリーグで経験を積み、確かな指導力を培いました。

2010年、日本のトヨタ自動車アルバルク（現：アルバルク東京）のヘッドコーチに就任。2011-12シーズンにはチームを優勝に導き、自身も最優秀コーチ賞を受賞しました。その手腕は日本でも高く評価されました。

2015年からは、トヨタの女子バスケットボールチームであるアンテロープスのヘッドコーチに就任し、女子チームの指導にも携わりました。

2018年、富山グラウジーズのヘッドコーチに就任し、再び男子プロバスケットボールの世界へ。富山ではチームの強化に尽力しました。

2020年には、名古屋ダイヤモンドドルフィンズのアドバイザーに就任し、チームの戦略や育成に貢献しました。

2021年5月、熊本ヴォルターズのヘッドコーチ兼GM（ゼネラルマネージャー）に就任。チームの指揮と運営の両面を担いました。

2022年8月、熊本ヴォルターズのヘッドコーチ兼GMを退任し、指導者育成コーチとして引き続き熊本に所属し、後進の育成に力を注ぎました。

2023-2024シーズンは、ドイツ2部リーグ（プロA）のグラディエーターズ・トリアのヘッドコーチとしてチームを指揮。レギュラーシーズンを1位で終える好成績を収めましたが、プレーオフ準決勝で敗退し、1部リーグ（BBL）への昇格はなりませんでした。シーズン終了後、ヘッドコーチを退任し、バスケットボール運営部長に就任。現在もチームに残り、運営面からチームを支えています。

長年にわたり、様々な国やカテゴリーのチームで指導経験を持つドナルド・ベック。その豊富な経験と知識は、バスケットボール界において貴重な財産となっています。

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