ドミトリー・キタエンコ

ドミトリ・キタエンコ

ドミトリ・ゲオルギェヴィチ・キタエンコ（Dmitri Georgievich Kitaenko、1940年8月18日 - ）は、ロシアの著名な指揮者であり、モスクワ音楽院で教授を務めています。

経歴

キタエンコは1940年にレニングラード（現在のサンクトペテルブルク）で生まれました。レニングラード音楽院とモスクワ音楽院で音楽を学んだ後、ウィーン音楽アカデミーでハンス・スワロフスキーに師事し、研鑽を積みました。1969年には、第1回カラヤン国際指揮者コンクールで入賞を果たし、国際的な注目を集めました。

1970年には、スタニスラフスキー＝ネミローヴィチ－ダンチェンコ音楽劇場（モスクワ）の芸術監督に就任し、その才能を発揮しました。日本との関わりも深く、1972年にはソビエト国立交響楽団と共に初来日を果たしました。

1976年から1990年までの間、モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団の芸術監督兼首席指揮者を務め、同楽団の発展に大きく貢献しました。

1990年以降は、ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督・首席指揮者、フランクフルト放送交響楽団、ベルン交響楽団の首席指揮者を歴任し、ヨーロッパの主要オーケストラを率いて活躍しました。

1999年から2004年まで、KBS交響楽団の首席指揮者を務め、アジアの音楽界にも貢献しました。

ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団とは30年以上にわたり協働関係を築き、ショスタコーヴィチの交響曲全集のレコーディングなど、数々のプロジェクトで成功を収め、栄誉ある賞を受賞しています。その功績を称えられ、同楽団より名誉[[指揮者]]の称号を贈られています。

来日公演

1972年のソビエト国立交響楽団との初来日以来、NHK交響楽団をはじめとする日本のオーケストラに客演し、日本の音楽ファンを魅了しました。

参考文献

ONTOMO MOOK『世界の指揮者名鑑866』音楽之友社、2010年。
上地 隆裕著『世界のオーケストラ(3) ～日本、オセアニア、中東、アフリカ、アジア全域 編～』株式会社 芸術現代社、2022年。ISBN 978-4-87463-221-5。

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