ドラえもんのひみつ道具 (む)

「む」で始まるドラえもんのひみつ道具

この文章では、藤子・F・不二雄による漫画『ドラえもん』シリーズに登場する、読み仮名が「む」で始まるひみつ道具について解説します。それぞれの道具の特徴や効果、登場作品を詳しく見ていきましょう。

1. ムードスタンド

『ドラえもんプラス』第4巻収録の「ドラえもんとドラミちゃん」に登場する、ドラミのひみつ道具です。ハート型の電気スタンドのようなデザインで、点灯させると柔らかな光と静かな音楽が流れ、周囲は最高のムードに包まれます。ロマンチックな雰囲気を演出したい時に最適な道具と言えるでしょう。

2. ムードもりあげ楽団

てんとう虫コミックス第14巻「ムードもりあげ楽団登場!」、第30巻「ジャイアンテレビにでる!」、映画『のび太の海底鬼岩城』などに登場する、卵型の小型ロボット3体（または4体、8体、10体）で構成された楽団です。それぞれのロボットはバイオリン、太鼓、トランペットなど様々な楽器を持ち、演奏によって場の状況や人の気分に合わせた音楽を奏で、ムードを盛り上げます。

3. ミニチュア早乙女

テレビアニメ第2作第2期オリジナルの道具です。「しゅみの日曜農業セット」に含まれる道具の一つとして登場し、小型の早乙女（田植えをする人）を操作して田植えを手伝うことができます。

4. ムシスカン / 虫スカン

てんとう虫コミックス第8巻「ニクメナイン」、第32巻「しずちゃんさようなら」などに登場する錠剤型の道具です。「ふゆかい放射能」を発し、服用者を周囲の人間から嫌われるようにする効果があります。「ニクメナイン」の逆効果を持つ薬ですが、外見が非常に似ているため、間違えて服用してしまう危険性があります。「ムシスカン」と「虫スカン」では効果に微妙な違いがあり、前者は服用者を嫌われるようにさせる一方、後者は服用者から周囲の人間が逃げるようにさせる効果があります。アニメ版では、ドリンクや薬液として登場するなど、表現方法にバリエーションが見られます。また、過剰摂取による副作用も確認されており、命に関わる危険性も秘めていることが示唆されています。

5. 虫の声の素

てんとう虫コミックス第4巻「月の光と虫の声」に登場する、花の咲いた草のような外見の道具です。この花の露を虫にかけることで、発声器官を持たない虫でもマツムシやスズムシのように美しい声で鳴くようになります。原作では名称不明でしたが、アニメ版やひみつ道具事典では「虫の声の素」と呼ばれています。

6. ムシャクシャタイマー

てんとう虫コミックス第44巻「ムシャクシャカーッとしたら」に登場する、砂時計型の道具です。ストレスが溜まって物を壊したい時に使用し、タイマーをセットした状態で物を壊すと、タイマーをひっくり返した時に元の状態に戻ります。しかし、4回（アニメ版では5回）しか使用できず、使い捨てタイプである点が特徴です。

7. 虫の知らせアラーム

映画『ドラえもん のび太の魔界大冒険』に登場するドラミの道具です。ハチのような形をしたアラームで、仲間に危機が迫ると鳴って知らせてくれます。また、『ドラえもん なぜなに探検隊』では改良型が登場し、自律行動が可能な点が特徴です。

8. 無視虫

『ドラえもんプラス』第5巻「無視虫」に登場する、虫かごに入った虫型の道具です。人を無視している人に取り付かせると、無視している相手に話しかけた際に体を刺し、激しい痛みを与える効果があります。

9. むしめがね

藤子・F・不二雄大全集第5巻「むしめがねでへんしん」に登場する虫眼鏡型の道具です。この虫眼鏡を覗くと、体が昆虫に変身します。覗く方向を変えることで元の姿に戻ることができます。

10. 無重力ネット

映画『ドラえもん のび太と夢幻三剣士』に登場する道具です。大長編と映画版では外見や使用方法、効果が異なります。大長編ではクラッカーのような形状で、周囲を無重力状態にする効果がありますが、映画版では筒状の道具で、網を撃ち出して標的物を無重力状態にする点が異なります。

11. 虫よせボード

てんとう虫コミックス第44巻「虫よせボード」に登場する、草や木が描かれたボードです。これを飾ると、様々な虫が自然と集まってきます。ボードの中には別空間が存在し、実際に植物が生息している点が特徴です。

12. 無人境ドリンク

てんとう虫コミックス第38巻「無人境ドリンク」に登場するドリンクです。「NO BODY」と記されたラベルが貼られたビンに入っています。これを飲むと、数時間の間、人や動物に会うことがなくなります。しかし、単に偶然出会わないだけであり、完全に孤立するわけではない点が興味深いところです。

13. 無人探査ロケット

てんとう虫コミックス第14巻「宇宙人の家?」に登場する、人間が行けない場所を調査するための道具です。箱形の装置から遠隔操作できる小型の探査ロケットで、レーダーを搭載し自動で移動、撮影、データ転送が可能です。

14. むすびの糸

てんとう虫コミックス第31巻「むすびの糸」に登場する糸です。この糸で2人の人間や物を繋ぐと、10分間離れられなくなります。

15. 無生物さいみんメガホン

てんとう虫コミックス第18巻「ドライブはそうじ機に乗って」、第26巻「魔女っ子しずちゃん」、第40巻「空とぶマンガ本」などに登場する、無生物に催眠術をかけるメガホン型の道具です。このメガホンで物に指示を出すと、その指示通りに動きます。対象物によっては効果が弱かったり、一部にしか効果が及ばなかったりするケースも存在します。

16. 無生物しきぼう

『ドラえもん カラー作品集』第3巻「無生物しきぼう」に登場する指揮棒のような道具です。無生物に命令を出し、意のままに操ることができます。複数の物を同時に動かすことも可能です。

17. むだ時間とりもどしポンプ

てんとう虫コミックス第34巻「『時』はゴウゴウと流れる」に登場する、過去に過ごした無駄な時間を回収するポンプです。ペダルを踏むことで時間風船が膨らみ、コックを捻ると全世界の時間が止まり、使用者だけが活動できます。回収できる時間は、古くなるほど重くなるため、限界があります。

18. 夢中機

『ドラえもんプラス』第2巻「夢中機を探せ」で言及されている道具ですが、作中では登場していません。この機械を使うと、何でも夢中になれるそうです。

19. 無敵砲台

てんとう虫コミックス第38巻「スネ夫の無敵砲台」に登場する、部屋ほどの大きさの巨大な砲台です。誰かを指差して「発射！」と命令すると、強力な砲撃を行い、相手を黒焦げにさせます。セットした本人以外では停止することが困難で、非常に危険な道具と言えるでしょう。アニメ版では、スイッチで停止できる設定が追加されています。

20. 無敵ホコとタテ全自動式

映画『ドラえもん のび太の創世日記』に登場する、鋼鉄を貫く矛と、あらゆる攻撃を防ぐ盾のセットです。しかし、必ずしも無敵ではなく、作中では大ムカデの甲殻を貫けませんでした。

21. 無敵メンコレータム

藤子・F・不二雄大全集第14巻「メンコプリンター・無敵メンコレータム」に登場する塗り薬です。これをメンコに塗ると、非常に強いメンコになります。

22. ムユウボウ

てんとう虫コミックス第6巻「夜の世界の王さまだ!」に登場する棒です。眠っている人に指示を出すと、夢遊病者のように眠ったまま実行させます。命令がうまく伝わらない場合もあります。

23. 夢遊ぼう

藤子・F・不二雄大全集第3巻「雪山遭難を助けろ」に登場する棒状の道具です。眠っている相手にこの棒で触れると、棒を持っている人の命令を聞いてくれます。ムユウボウと効果は似ていますが、眠りながら体力を消耗する点が異なります。

24. ムリヤリキャッシュカード

てんとう虫コミックス第35巻「ムリヤリキャッシュカード」に登場するカードです。暗証番号を入力し、誰かを覗きながら金額を唱えると、その金額を相手の現金から無理やり取り上げることができます。手持ちがない場合は、未来の収入から取り上げるため、非常に危険な道具です。

25. むりやりちょきんばこ

藤子・F・不二雄大全集第10巻「むりやりちょきんばこ」に登場する、タコの形をした貯金箱です。目標金額を設定すると、使用者の所持金から無理やりお金を取り上げ、目標額に達するまで開けません。

26. ムリヤリトレパン

てんとう虫コミックス第17巻「ムリヤリトレパン」に登場するトレーニングパンツです。これを履くと、強制的に走り続けなければならなくなります。少なくとも10キロメートルは走らなければ止まらず、途中で脱ごうとしても様々な状況に巻き込まれて脱げないのが特徴です。アニメ版では、距離が短縮されたり、脱げる設定が追加されています。

27. 無料ハンバーガー製造機

てんとう虫コミックス第22巻「のら犬『イチ』の国」に登場する機械です。水と空気からクロレラを培養し、人造肉を製造します。映画『ドラえもん のび太のワンニャン時空伝』では「無料フード製造機」として登場し、動物の好みに合わせた餌を作る機能が追加されています。

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