ドラゴンクエスト チャンピオンズ:シリーズ初のバトルロイヤルRPGが幕を閉じた
2023年6月13日から2024年7月30日までサービス提供されたスマートフォン向けアプリゲーム『
ドラゴンクエスト チャンピオンズ』(DQチャンプ)は、スクウェア・
エニックスと
コーエーテクモゲームスの
オメガフォースが共同で開発した、シリーズ初のバトルロイヤルRPGです。基本プレイ無料のアイテム課金制を採用し、多くの
ドラゴンクエストファンにプレイされました。
ゲームシステム:ソロでも楽しめる白熱の乱戦
本作のコンセプトは「ソロでも遊べる乱戦ドラクエ」。プレイヤーは3人1組のチームを編成し、「勇者武闘大会」で真の勇者を目指します。戦闘は
ドラゴンクエストシリーズお馴染みのコマンドバトルを採用。アクションゲームが苦手なプレイヤーでも、戦略的なバトルを楽しめます。
最大の特徴は、他のプレイヤーが介入する三つ巴の乱戦。1対1の対戦だけでなく、予測不能な展開が魅力です。モンスターとの戦いも織り込まれ、多様な戦略が求められます。
ストーリー:オリジナルストーリーで展開
ナンバリングタイトルとは独立した、本作オリジナルのストーリーが展開されます。主人公は、行方不明の父親を探すため、「勇者武闘大会」に参戦します。
登場人物:個性豊かなキャラクターたちが物語を彩る
主人公以外にも、自称マネージャーのエルミア、ホイミスライムの案内人であるホミット、ライバルのゼラム、そして実況アナウンサーのドラリンなど、魅力的なキャラクターが登場します。それぞれのキャラクターが、物語に深みを与えます。
職業とスキル:戦略性豊かな育成システム
サービス開始時点では、戦士、武闘家、盗賊、僧侶、魔法使いといったおなじみの職業が登場しました。職業ごとに異なるスキルを持ち、レベルアップで新たなスキルを解放していきます。プレイヤーは、自身のプレイスタイルに合わせた職業とスキルを選び、チームを編成できます。
期待と意外な反応:シリーズファンの間で話題を呼ぶ
2021年7月にサービス終了した『
ドラゴンクエスト ライバルズ エース』の後継作として期待された本作ですが、発表当初は「これじゃない」という声も上がりました。
ドラゴンクエストシリーズは、モンスターや魔王との戦いといったイメージが強く、対人戦への抵抗感を持つファンも少なくなかったのです。
しかし、βテストの結果は発表時の反応とは対照的でした。参加者の約6割がゲーム内容に満足し、リリース後のプレイを希望したのです。スクウェア・
エニックスは、βテスト後、実際のインプレッションは前評判ほど悪くないと発表しました。
さらに、βテストにおけるコミュニティからのフィードバックを基に、改善が施されました。開発・運営チームのファンコミュニティへの姿勢は高く評価され、
リアルサウンドテックの結木千尋氏は、「想定外の不評」という状況下で、「シリーズファンの気持ちはないがしろにしない」という強い意志を感じられる対応だと評しています。
2023年8月22日には、累計300万ダウンロードを突破したと発表され、多くのプレイヤーに支持されたことが明らかになりました。
まとめ:期待と不安を乗り越えた挑戦
『
ドラゴンクエスト チャンピオンズ』は、シリーズの枠にとらわれない新しい試みとして、多くのプレイヤーにプレイされました。当初の予想を覆す展開や、開発・運営のファンへの姿勢は、今後のシリーズ展開にも大きな影響を与えるでしょう。サービスは終了しましたが、その挑戦は多くの
ドラゴンクエストファンに記憶されることでしょう。