ドラゴンハーフ

ドラゴンハーフ

『ドラゴンハーフ』は、見田竜介による日本の漫画作品。富士見書房の『月刊ドラゴンマガジン』で連載され、単行本は全7巻で完結しました。戦闘シーンやお色気要素も含まれる冒険ファンタジーでありながら、ギャグが主体である点が特徴で、「RPG（ロール・プレイング・ギャグ）」と銘打たれていました。

概要

本作は、様々なゲームやファンタジー作品からのパロディがふんだんに盛り込まれています。登場人物の名前やアイテム、モンスターなど、元ネタを知っているとさらに楽しめる要素が満載です。連載中にはドラゴンマガジン誌で何度も特集が組まれるほどの人気を博しました。

あらすじ

主人公は、ドラゴンと人間のハーフである少女ミンク。彼女は、アイドル騎士であるディック・ソーサーに一目惚れをしますが、ソーサーはドラゴンスレイヤーであるため、二人の間には大きな壁が立ちはだかります。ミンクは、人間になるための秘薬「ピド=ポーション」を求めて、ルファ、ピアと共に冒険の旅に出発します。

しかし、ピド=ポーションのあるピドの街は大魔王アザトデスに支配されており、ポーションも独占されていました。ミンクたちは人間になるための冒険を続けるうちに、大魔王アザトデスとその一族との戦いに巻き込まれていきます。

主な登場人物

ミンク: 主人公。ドラゴンハーフ。最初は打算的な面もありましたが、物語が進むにつれて、真面目でお人好しな美少女として描かれます。皇赤龍（カイザードラゴン）の血を引いていることが、物語に大きく影響します。
ルース: ミンクの父親。人間で、かつてはシヴァ王国随一の騎士でしたが、赤龍討伐中に赤龍であるマナと恋に落ち駆け落ちしました。女好きで浮気性ですが、マナだけは本気で愛しています。普段はやる気がありませんが、家族が傷つけられたときには作中随一の剣士としての実力を見せます。必殺技は「冥界仏滅斬（ルースクラッシュ）」。
マナ: ミンクの母親。皇赤龍。作中では比較的常識的なキャラクターです。
ルファ: ミンクの友達。エルフ。魔法が得意なつもりですが、実際にはほとんど使えません。非常に惚れっぽく、おやじ的なエロ好き。
ピア: ミンクの友達。人間。能天気で、言葉の意味も理解せずに「足手まといする!」と言ってミンク達に同行します。当初は少年キャラでしたが、連載が長くなるにつれて少女キャラの設定になりました。
ディック・ソーサー: 歌って踊れるアイドル騎士。マーマンハーフ。ドラゴンを憎んでいます。
アザトデス: 悪魔神族の頂点に立つ大魔王。最強最悪で残忍な性格ですが、気分屋な一面もあります。

ゲーム化

ドラゴンハーフの世界観をゲーム化した作品も存在します。

ドラゴンハーフRPG: [テーブルトークRPG]。ソード・ワールドRPGのデザイナーである清松みゆきが手掛けており、ソード・ワールドRPGとルールに共通要素があります。
* ドラゴンハーフ: コンピュータRPG。PC-98版とPC Engine版がマイクロキャビンから発売されました。戦闘はリアルタイムでカードを選ぶカードバトル方式です。PC Engine版はOVAの声優陣によるボイスが追加されています。

まとめ

『ドラゴンハーフ』は、ギャグとパロディ満載の冒険ファンタジーです。個性的なキャラクターたちが織りなす物語は、多くのファンを魅了しました。漫画、OVA、ゲームと様々なメディアで展開され、今もなお愛され続けている作品です。

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