ドラゴンボールZ 武勇烈伝とは？意味をやさしく解説

『ドラゴンボールZ 武勇烈伝』

『ドラゴンボールZ 武勇烈伝』は、1994年4月にバンダイから発売されたメガドライブ専用の2D対戦型格闘ゲームです。別名で『Dragon Ball Z: L'Appel du Destin』としても知られ、欧州でもリリースされました。このゲームは、人気テレビアニメ『ドラゴンボールZ』（1989年 - 1996年）を基にしたもので、原作のフリーザ編やセル編から多くのキャラクターが登場します。登場キャラクターは全11名で、各キャラクターには独自のストーリーが設定されています。

ゲームの概要

本作は、2D格闘ゲームのスタイルを採用しており、前年度に発売されたスーパーファミコン用の「超武闘伝」シリーズのシステムを引き継いでいます。特に目を引くのは、クリリンやギニュー、リクームが初めてプレイヤーキャラクターとして参戦した点です。中でもクリリンはファンに愛されているキャラクターの一人であるため、その登場は多くのプレイヤーに期待されました。しかし、ギニューやリクームがなぜ選ばれたのかについては、ゲームライターたちの中で疑問も持たれています。

バトルスタイル

本作では、デュアルスクリーンによって戦闘が展開されます。空中戦が多く、画面は地上と空中に分割されて表示されるため、迫力のある戦闘が楽しめます。また、必殺技を使用した際にデモ画面が挿入され、そのデモ必殺技に対して特定の技でカウンターを仕掛けることが可能です。さらに、体力や気力に関係なく使用できる隠し技「メテオスマッシュ」も特徴の一つです。全キャラクターがこの技を使用できるのも大きな魅力です。

しかし、ゲームの操作性は単調で、基本的には攻撃を当てた後に気をためて必殺技を出す流れが多く、実際のプレイはコマンド早打ち競争のような印象を与えます。そのため、ゲームのリズムは限られたものになる場合があります。また、グラフィックはスーパーファミコン版と比べてやや粗いため、動作がもっさりとしているとの意見もあり、シリーズ内の評価は賛否が分かれるところです。

登場キャラクター

本作には、以下の人気キャラクターが参戦します。

- 孫悟空（声：野沢雅子）
- 孫悟飯（声：野沢雅子）
- ベジータ（声：堀川りょう）
- トランクス（声：草尾毅）
- ピッコロ（声：古川登志夫）
- クリリン（声：田中真弓）
- リクーム（声：内海賢二）
- ギニュー（声：堀秀行）
- フリーザ（声：中尾隆聖）
- 人造人間18号（声：伊藤美紀）
- セル（声：若本規夫）

各キャラクターは異なる戦闘スタイルや技を持っており、プレイヤーは自分の好みに合わせて選ぶことができます。

評価

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、合計24点（満40点中）を獲得しており、他のレビューでもそれぞれ異なる評価がなされています。『メガドライブFAN』の読者投票による評価では21.3点（満30点中）という結果が出ています。

『メガドライブ大全』では、基本的なゲームシステムはスーパーファミコン版『ドラゴンボールZ 超武闘伝』から引き継がれているとし、接近戦が魅力的であることを評価しています。また、クリリンの初登場やアナザーストーリーの展開についても肯定的な意見が見られました。

最後に

『ドラゴンボールZ 武勇烈伝』は、キャラクターの戦闘やバトルスタイルを楽しむことができる一方で、単調なプレイスタイルや粗いグラフィックといった難点も抱えています。しかし、あの時代のドラゴンボールゲームを楽しみにしていたファンには愛される作品となっています。

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