ドラゴンボールZ 超悟空伝 -覚醒編-

概要

『ドラゴンボールZ 超悟空伝 -覚醒編-』は、1995年 9月22日にバンダイが発売したスーパーファミコン向けアドベンチャーゲームです。この作品はドラゴンボールZシリーズのスーパーファミコンゲーム第6弾となり、続編の『超悟空伝 -突激編-』から約6ヶ月後にリリースされました。本作は、原作漫画の第14巻から第28巻、具体的には天下一武道会やフリーザ編のストーリーを基にしています。

プレイヤーは、悟空や悟飯の視点から、原作のエピソードを体験することができます。特に本作では、前作よりも選択肢が増えており、結果によって異なるストーリー展開を楽しむことができる点が特徴です。この要素は、例えばナッパを悟空以外のキャラクターで倒すことができたり、フリーザが不老不死の存在になる場面が追加されるなど、複雑で多彩なストーリー展開を提供しています。

ゲームの宣伝に使われたCMは当時人気を集め、ベジータやフリーザがコミカルな発言と共に登場したことも話題になりました。この作品をプレイする際には、前作のクリアパスワードを使うことでより強力なキャラクターでスタートすることが可能です。

ゲームシステム

本作はアドベンチャー形式となっており、ストーリーを進む中で時折出題される「DBZ カルトクイズ」に正解すると、プレイヤーの「DBZ度」が上昇します。選択肢によって、原作と異なるイベントが発生することがあり、2周目以降はさらに選択肢が増えます。また、前作にあった相談システムは取り除かれました。

ステータスと戦闘

プレイヤーは、さまざまな戦闘技術を駆使して敵と戦います。戦闘は空中戦を含み、さまざまな技を駆使することが求められます。技は「反撃技」、「パワー技」、「スピード技」、「光弾技」、「必殺技」、「特殊技」の6種類に分類され、それぞれに相性が設定されています。

例えば、反撃技がスピード技に勝つ一方、パワー技には負けるという具合です。必殺技は特殊技以外の技に対して必ず勝つ強力な技ですが、特殊技は必殺技に勝つ役割を果たします。プレイヤーは、お好みで技を設定し、戦闘での戦略を構築していく必要があります。

キャラクターの操作

新たに悟空だけでなく、悟飯も操作することが可能です。シーンによって操作キャラクターが入れ替わるため、戦闘やイベントの進行に応じて戦略を考える必要があります。

本作ではセーブのタイミングも見直され、決められた場面が終わるといつでもセーブできる仕様になっています。案内役として神龍が登場し、プレイヤーの進行をサポートします。

ストーリー構成

全体のストーリーは四部構成になっており、第一部はピッコロ編、第二部はベジータ編、第三部はフリーザ編、そして最後のエピローグ編があります。

- 第一部ピッコロ編

物語は第23回天下一武道会から始まり、悟空とピッコロの戦いまでを描いています。

- 第二部ベジータ編

悟空があの世で修行を重ねる中、悟飯の成長物語が描かれます。

- 第三部フリーザ編

ナメック星に到着した悟空たちが、フリーザと対峙するシーンが展開されます。

エンディングにはバッドエンドやノーマルエンド、スペシャルエンドなどがあり、プレイヤーの選択が物語の結末に大きく影響します。

評価と影響

このゲームは、ファミコン通信の「クロスレビュー」で24点という評価を受けています。レビュアーたちは、グラフィックとストーリー展開の面白さに言及しつつも、戦闘システムに対しては意見が分かれています。また、ファミリーコンピュータMagazineの読者投票では、多くの支持を得ています。

ドラゴンボールのファンにとって欠かせない作品となっており、その後のゲームにも影響を与え続けています。

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