ドラゴン特攻隊

映画『ドラゴン特攻隊』の詳細

『ドラゴン特攻隊』は、1982年に制作された台湾と香港の合作によるアクション映画です。監督はチュー・イェンピン、製作と主演はジミー・ウォングが務めています。日本では1983年に公開され、日本テレビによるテレビ放送も行われました。この映画は、第二次世界大戦中の中国を舞台に、捕らわれた連合軍の将軍を救出するために編成された特攻隊の奮闘を描いた作品です。

概要

物語は、中国大陸で争われる第二次世界大戦の最中に設定されています。アメリカ、イギリス、フランス、アフリカの各軍の将軍が、日本軍によって捕らえられ、50万ドルの軍資金と共にその命が脅かされます。救出ミッションが必要とされ、ジミー・ウォング演じるドン中尉を隊長とした特攻隊が編成されることになります。

ドン中尉の旧知の仲たちから集められたメンバーは、個性的でクセのあるキャラクターばかりです。一方、賭け事で生計を立てる賞金稼ぎのシャオ・リー（ジャッキー・チェン）は、特攻隊と数々の因縁を持ちつつ行動を共にします。

あらすじ

特攻隊はアマゾネス軍団との戦いで、隊長のドン中尉が戦死してしまいます。他の仲間たちも捕らわれますが、運良く通りかかったシャオの助けにより、彼らは脱出に成功します。特攻隊が一晩の宿を取った場所は、なんと幽霊屋敷でした。

次なる行動として、ついに捕らえられた将軍がいる砦へと辿り着きます。しかし、待ち受けていたのは、ドイツと日本の連合軍で、特攻隊は自らの命を賭けて戦うことになります。激しい戦闘の中で多くの犠牲者が出しつつも、特攻隊は敵を殲滅しますが、最終的にはドン中尉が実は軍資金を奪うための策略を巡らせていたことが明らかになります。

キャストとスタッフ

本作には、当時の香港・台湾の一流タレントが多数出演しており、その影響力の大きさが伺えます。主なキャストには、ジミー・ウォング、ジャッキー・チェンの他、タオ・ダーウェイやブリジット・リンが名を連ねています。さらに、映画の監督を務めたチュー・イェンピンや、脚本を書いた韋辛など、制作陣も豪華な顔ぶれです。

日本での公開と反響

日本では1983年に公開され、東映が配給を担当しました。公開当初のキャッチコピーには「根っから陽気 とことん過激 ジャッキー・チェンがぶっちぎる」というフレーズが使用され、多くの観客にアピールしました。また、前売券の購入特典として、白タキシード姿のジャッキー・チェンの全身ポスターが配布されたことも話題となりました。

この作品はその後、いくつかのテレビ放送やBlu-ray化もされ、時代を超えて多くのファンに愛されています。特に、過去には日本語版の吹替え音声が無かったため、2014年に発売されたBlu-rayでは、様々な音声トラックが用意されるなど顧客のニーズに応える努力がなされました。今も根強い人気を誇るこの作品は、アクション映画の金字塔ともいえるでしょう。

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