ドラッグオンドラグーン3

ドラッグオンドラグーン3 (DRAG-ON DRAGOON 3)

『ドラッグオンドラグーン3』（以下『DOD3』）は、2013年12月19日にスクウェア・エニックスからリリースされたPlayStation 3用アクションRPGです。この作品は、2005年の『ドラッグオンドラグーン2 封印の紅、背徳の黒』以来、約8年半ぶりに登場したシリーズの第3作であり、さらに『DOD』シリーズ10周年の記念作品としても位置付けられています。

概要と開発

発売の発表は2013年3月14日で、年内のリリースが目指されていましたが、クオリティ向上を理由に8月22日に発表された延期により、12月19日にようやくお目見えしました。開発は前作まで担当していたキャビアではなく、アクセスゲームズに変更されましたが、監督やプロデューサーなどメインスタッフは前作から続投しています。本作は、シリーズの特徴である暗く悲惨なシナリオを引き継ぎつつも、これまでとは異なるコミカルさやギャグに重きを置いたスタイルを採用しています。

ゲームシステム

基本の流れ

プレイヤーは主人公ゼロを操作し、ステージごとに配置された敵を倒しながら物語を進めます。ゼロは最大2人のNPCの使徒を同行させ、戦うことが可能です。従来の『DOD1』のようにワールドマップが存在せず、「ブックセレクタ」を介して任意のミッションを選ぶ方式に変わっています。

バトル体験

ゲーム内での戦闘は、地上戦、地上決戦、上空戦の3部門で構成されています。地上での戦闘はリアルタイムで、地面に敵が現れるとそれとの戦いを繰り広げます。地上決戦ではドラゴンに騎乗し、敵と交戦する展開があり、上空戦はシューティングスタイルのバトルにシフトします。バトルはRPG要素が色濃く、武器はそれぞれ異なるスタイルで、数種類から選択可能です。

さらなるシステム

地上戦ではボタン操作によりコンボ攻撃が可能で、ダメージを与えることで「ブラッドゲージ」が上昇し、特定の能力を解放することができます。また、ウタウタイモードという特異な機能が存在し、この状態になると強化された能力で戦うことができます。これはゲームの爽快感を高め、戦略的に戦闘を進める要素ともなっています。

物語の背景

物語は、暴虐な領主に苦しめられた人々の前に、ウタウタイと呼ばれる五人の女性たちが現れ、彼女たちの力によって平和がもたらされます。しかし、主人公ゼロはそのウタウタイ姉妹を皆殺しにしようと決意します。物語はスリリングな展開を見せ、ゼロの妹たちとの戦闘が続きます。一年後、ゼロの血を浴びた力が彼女を駆り立て、物語は次第に深く入り組んでいきます。

さまざまなエンディング

『DOD3』はマルチエンディングを採用，并且、物語が進行する中でプレイヤーの選択によって異なる結末が用意されています。これにより、リプレイ性が高まり、プレイヤー自身の行動が各エンディングに影響を与えるという新たな楽しみ方が提供されています。

ゲーム評価

発売後の評価はさまざまですが、人間関係やキャラクターの軽妙なやり取りが好評を博し、特に独特のダークコメディ要素がプレーヤーに新鮮な驚きを与えました。逆にグラフィックの面で技術的な不具合も報告されましたが、全体としてはプレイアビリティの面での評価が高い作品に仕上がっています。

関連商品と展開

本作の成功を背景に、関連商品として10周年記念BOXがリリースされるなど、シリーズの世界観を楽しむための展開が広がりました。また続編や関連作品も開発され、ファンの期待を持ち続けています。『DOD3』はその独自の色合いと深い物語で、アクションRPGの中でも特異な地位を築いています。

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