ドラフト会議 (MLS)

[メジャーリーグサッカー]ドラフト会議

メジャーリーグサッカー（MLS）ドラフト会議は、MLSに所属する各クラブが、将来有望な新人選手を獲得するために行う会議です。北米の他の主要プロスポーツリーグと同様に、MLSもドラフト制度を採用しています。

歴史的背景

MLSがドラフト制度を導入した背景には、かつて存在した北米サッカーリーグ（NASL）の教訓があります。NASL時代には、有力選手が特定のクラブに集中し、リーグ全体の競争バランスが崩れたことがありました。MLSは、この反省を踏まえ、戦力均衡を図るためにドラフト制度を導入しました。

1996年のMLS発足時には、初回分配ドラフト（スター選手を分配）、初回ドラフト（既存チーム所属選手が対象）、大学生ドラフト（大卒新人選手が対象）、追加ドラフトという4つのドラフトが実施されました。これらのドラフトを通じて、初年度の選手が決定されました。

1997年以降は、大学生ドラフトと追加ドラフトの2本立てとなりました。2000年からは、大学生ドラフトを大卒新人以外にも対象を広げた「スーパードラフト」が開始されました。追加ドラフトは一時廃止されましたが、2003年に復活し、2004年の休止を経て、2005年より再び行われています。

各ドラフトの概要

スーパードラフト

スーパードラフトは、MLSのドラフト会議の中でも最も注目されるイベントの一つです。各クラブは4巡まで指名を行うことができ、指名された選手は自動的にプロ契約を結ぶことになります。スーパードラフトは、大学サッカーで活躍した選手たちがプロへの道を切り開くための重要な機会となっています。

追加ドラフト

追加ドラフトは、スーパードラフトで指名されなかった選手を対象に行われます。各クラブは4巡まで指名できます。追加ドラフトで指名された選手は、まずチームキャンプに合流し、シーズン開幕までにロースター登録の28名に入る必要があります。さらに、その中から18名のみがMLSのサラリーキャップの配分を受けることができ、残りの10名はデベロップメンタル・プレーヤーとして、リザーブリーグでトップ昇格を目指します。

拡張ドラフト

拡張ドラフトは、MLSに新規参入するチームがある場合に開催されます。新規参入チームは、既存の各チームがプロテクトリストから外した選手を最大5人まで指名することができます。これにより、新規参入チームは、初年度からある程度の戦力を確保することができます。

再エントリードラフト

再エントリードラフトは、現在どのチームとも契約していない選手、または現在のチームによって契約延長しないことが発表された選手が対象となります。ドラフトは2つのステージに分かれており、各チームはそれぞれのステージで1回の指名権を持ちます。このドラフトは、ベテラン選手やMLSに復帰を目指す選手にとって、新たなチームを見つけるための機会となります。

外部リンク

* MLS draft rules (see II.B., "SUPERDRAFT & SUPPLEMENTAL DRAFT")

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