ドラミちゃん ハロー恐竜キッズ!!

映画『ドラミちゃん ハロー恐竜キッズ!!』

『ドラミちゃん ハロー恐竜キッズ!!』は、藤子・F・不二雄による人気キャラクター、ドラミの冒険を描いた作品で、1993年3月6日に公開されました。この映画は、ドラミちゃんシリーズの第3作目であり、同日に『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』が併映されています。監督は原恵一氏、脚本は西村考史氏が担当し、魅力的なキャラクターとストーリーが魅力の作品です。

作品の概要

本作は、セワシとその友人たちがメインキャラクターとして初めて登場する特徴があります。タイムマシンを使って恐竜時代に向かうというコンセプトが盛り込まれており、これは映画『のび太の恐竜』のドラミ版ともいえます。劇中では、白亜紀の恐竜、ウルトラサウルスが描かれていますが、実際にはこの恐竜は存在せず、他の恐竜の化石が混ぜ合わされたものと考えられています。また、1993年は日米で恐竜ブームが起こっており、多くの作品で恐竜が子供たちに親しまれる時期でもありました。

物語の展開

物語は、高層マンションに住むセワシ、友達のミエ吉、アントンが鳥の巣を見つけるところから始まります。彼らは、その鳥が恐竜の子孫であるか確かめるために、タイムマシンに乗り白亜紀へ向かうことに決めます。しかし、途中で迷子になり、タケコプターのバッテリーが切れてしまい、彼らは疲れ果てて恐竜の巣で眠り込んでしまいます。

目覚めると、セワシたちは恐竜の卵を見つけます。この卵から孵化したのが、マイアサウラの赤ちゃん、マイ助です。彼らは、子育てをする珍しい恐竜に食料をもらい、その恩返しとして恐竜の卵の世話を始めます。しかし、物語は恐竜たちとの遭遇や、彼らを襲うティラノサウルスとの緊迫した展開を通じて、友情や勇気をテーマに描かれています。

主な登場人物

• - ドラミ（声: 横沢啓子）: 本作の主人公で、ドラえもんの妹。
• - セワシ（声: 太田淑子）: のび太の孫の孫で、冒険の仲間。
• - ミエ吉（声: 山口勝平）: セワシの友達で、臆病な性格ながら恐竜に詳しい。
• - アントン（声: 桜井敏治）: 大柄で心優しいセワシの友達。
• - マイ助（声: 大谷育江）: 脱したマイアサウラの赤ちゃんで、彼らの冒険を通じて重要な役割を果たします。
• - ジュラノシン（声: 二又一成）: 恐竜を守るロボットとして冒険の中で登場。

恐竜たち

本作には、いくつかのリアルな恐竜も登場します。マイアサウラやティラノサウルス、トリケラトプスなどが物語に色を添え、子供たちの好奇心を刺激します。特にマイアサウラは、群れで子育てをする珍しい恐竜として描かれ、友情や協力の大切さが強調されています。

スタッフと制作

本作の制作には、多くの才能が集結し、見応えのあるアニメーションが生み出されました。音楽を担当した田中公平氏の手によるサウンドトラックも、多くのファンに愛されています。物語の魅力を活かし、視覚的にも楽しめる作品に仕上げられています。

『ドラミちゃん ハロー恐竜キッズ!!』は、子供たちに友情や環境保護のメッセージを伝える感動的なストーリーで、世代を超えて愛される作品です。その冒険を通じて、恐竜たちとの素敵な出会いが描かれています。

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