ドリュー・ステッケンライダー

アンドリュー・ポール・ステッケンライダー：剛腕リリーバーの軌跡

アンドリュー・ポール・ステッケンライダー（Andrew Paul Steckenrider）は、1991年1月10日、アメリカ合衆国ジョージア州アトランタで生まれたプロ野球選手。右投右打の投手として、MLBの舞台で活躍し、現在はオークランド・アスレチックス傘下に所属しています。そのプレースタイルから「ステッカサウルス（Steckasaurus）」という愛称で親しまれています。

プロ入りとマーリンズ時代

2012年のMLBドラフトで、マイアミ・マーリンズから8巡目（全体257位）で指名を受け、プロの道へ。A-級でのデビュー後、A級グリーンズボロでプレー中にトミー・ジョン手術を受け、リハビリを経て2015年に復帰。A級、A+級で着実に実績を積み重ね、2016年にはAA級、AAA級へと昇格し、3球団合計で40試合に登板、防御率2.08という好成績を収めました。同年オフには、アリゾナ・フォールリーグにも参加し、メサ・ソーラーソックスに所属。ルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐため、マーリンズは彼を40人枠に加えました。

2017年、ステッケンライダーはAAA級で開幕を迎え、5月にはメジャー初昇格を果たします。5月24日のオークランド・アスレチックス戦でメジャーデビューを飾り、この年は37試合に登板、1勝1敗1セーブ、防御率2.34、54奪三振という好成績を残しました。翌2018年には、71試合に登板し、4勝4敗5セーブ、防御率3.90、74奪三振を記録。しかし、2019年は15試合の登板にとどまり、防御率も6.28と振るわず、2020年は上腕三頭筋の腱を痛めた影響で、メジャー、マイナーともに登板機会がありませんでした。オフにはFAとなっています。

マリナーズ時代

2020年12月、シアトル・マリナーズとマイナー契約を締結。2021年3月にはメジャー契約を結び、40人枠入りを果たします。この年は62試合に登板し、5勝2敗14セーブ、防御率2.00、58奪三振という素晴らしい成績を収めました。しかし、2022年は不調に苦しみ、5月にAAA級へ降格。その後、DFAとなり、マイナー契約へと切り替わりました。

投球スタイル

ステッケンライダーの最大の武器は、平均95mphを超える（約153km/h）のフォーシームです。投球全体の約8割を占めるこの速球を軸に、スライダーなどの変化球を織り交ぜ、打者を打ち取ります。力強い速球と、効果的な変化球のコンビネーションが彼の投球スタイルの特徴です。

今後の活躍に期待

怪我や不調など、様々な困難を乗り越えてきたステッケンライダー。アスレチックス傘下でのプレーを通じて、再びMLBの舞台へ返り咲き、その剛腕を再び輝かせることを期待したいです。

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