ドレスデン空港

ドレスデン空港（Flughafen Dresden）は、ドイツ・ザクセン州の州都ドレスデンに位置する国際空港です。その歴史は、1935年の開港に始まり、軍事利用と商用利用の両方を経験し、東西ドイツ再統一を経て大きく発展してきました。

歴史

1935年7月11日、ドレスデン北部のクローチェ地区に開港したドレスデン空港は、当初は商用空港として計画されました。しかし、アドルフ・ヒトラー率いる第三帝国下で軍事的な重要性が高まり、第二次世界大戦中は主に軍事目的で使用されることとなりました。戦時中、ドレスデンは連合軍による壊滅的な攻撃を受けましたが、空港は職員の尽力により建物や施設が破壊されるのを免れました。

終戦翌年、空港は旧ソビエト軍の教育センターとして利用され、その後、1957年6月16日に商用空港として再開されました。1959年には、東側諸国との間で国際線の運航が再開され、国際空港としての役割を再び担うことになります。

1950年代半ば、旧東ドイツ政府は自国で航空産業を開発することを決定し、ジェット旅客機バーデ152の開発に着手しました。ドレスデン空港はその中心的な拠点として重要な役割を担いましたが、1961年には、この試みが失敗に終わったと政府が判断し、以後は既存の施設が航空機の整備や小規模な産業活動に利用されるようになりました。

ドイツ再統一後、空港は拡張され、西ヨーロッパの主要都市への路線が追加されました。1990年代前半には交通量が7倍に増加し、1995年には第2ターミナルがオープンしました。2001年には第3ターミナルも開設され、更なる拡張が続けられました。また、ドレスデン中心部と空港を結ぶ鉄道アクセスとして、ドレスデンSバーンも開業し、利便性が向上しています。

ルフトハンザドイツ航空の子会社であるルフトハンザドイツ航空サービス・ドレスデン社が、同空港で旅客サービスを提供しています。2006年の総旅客数は約183万人に達しました。

就航路線

ドレスデン空港からは、以下の都市への路線が就航しています。

国内線

ユーロウイングス：ケルン・ボン空港、シュトゥットガルト空港
ルフトハンザドイツ航空：デュッセルドルフ空港、フランクフルト空港、ミュンヘン国際空港
コンドル航空：ミュンヘン国際空港

国際線

ライアンエア：ロンドン・スタンステッド空港
KLMオランダ航空：アムステルダム・スキポール空港
スイス インターナショナル エアラインズ：チューリッヒ空港
コレンドン航空：アンタルヤ空港

空港へのアクセス

ターミナルからは、ドレスデンSバーンのS2系統が利用でき、ドレスデン中央駅などの中心部と直接結ばれています。

外部リンク

ドレスデン空港公式サイト（ドイツ語・英語）
* Lufthansa Airport Services Dresden (LASD)

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