デュッセルドルフ空港

デュッセルドルフ空港は、ドイツのノルトライン＝ヴェストファーレン州の州都、デュッセルドルフに位置する主要な国際空港です。この空港は、デュッセルドルフ中心部からわずか7km北に位置しており、同州で最も大きな空港として知られています。

2019年には約2550万人の利用者数を記録し、これはドイツ国内でフランクフルト空港、ミュンヘン空港に次ぐ第3位の数字でした。デュッセルドルフ空港は、ヨーロッパ内外の50カ国、180都市以上への便が就航しており、その広範なネットワークが特徴です。特に格安航空会社であるユーロウイングスは、この空港をハブ空港として利用しています。

過去には日本への路線も存在しました。1990年代初頭まで、日本航空がボーイング747を使用して東京/成田からアンカレッジ経由で就航していました。また、2011年にはルフトハンザドイツ航空が東京/成田線を開設する計画がありましたが、後に中止となりました。全日本空輸も2020年まで東京/成田線を運航していましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により運休となっています。一方で、キャセイパシフィック航空が香港線を、シンガポール航空がシンガポール線をそれぞれ就航させています。

歴史を振り返ると、1909年にツェッペリン飛行船が近郊に着陸したことが記録されています。1927年にはデュッセルドルフ空港が開港しました。1996年にはターミナルAで火災が発生し、多数の死傷者を出すという痛ましい事故もありました。空港名は何度か変更されており、1998年には「ライン・ルール空港」から「デュッセルドルフ国際空港」へ、そして2013年には現在の「デュッセルドルフ空港」へと改称されました。この改称の際に、空港ロゴも一新されています。

2018年の実績では、最も旅客数が多かった国内線はミュンヘン空港、国際線はパルマ・デ・マヨルカ空港でした。

空港へのアクセスは非常に便利です。Sバーンのデュッセルドルフ空港ターミナル駅と、ICEやタリスなどの長距離列車が停車するデュッセルドルフ空港駅が利用できます。ライン＝ルールSバーン11号線を利用すれば、空港ターミナル駅からデュッセルドルフ中央駅まで約20分で到着します。また、スカイトレインを利用してターミナルC駅から空港駅へ移動し、そこからレギオナルエクスプレスに乗り換えることで、中央駅までさらに短時間で移動することも可能です。周辺にはアウトバーン44があり、ドラマ「アラーム・フォー・コブラ11」のロケ地としても知られています。

この空港は、様々な航空会社が利用しており、コードシェアや季節運航を含めると、非常に多くの路線が運航されています。デュッセルドルフ空港は、その立地の良さと充実した路線網により、ドイツ国内だけでなく、ヨーロッパ全体の交通の要衝としての役割を担っています。


アクセス詳細

鉄道:
Sバーン：デュッセルドルフ空港ターミナル駅
長距離列車：デュッセルドルフ空港駅（ICE、タリスなど）
Sバーン:
ライン＝ルールSバーン11号線：空港ターミナル駅～デュッセルドルフ中央駅（約20分、2.7ユーロ）
スカイトレイン & レギオナルエクスプレス:
スカイトレイン：ターミナルC駅（Sバーンの空港ターミナルと接続）またはターミナルA/B駅～空港駅
空港駅からレギオナルエクスプレス：中央駅まで約5分
Sバーン1号線：中央駅まで約10分強

周辺施設

アウトバーン44
* ライン＝ルールSバーン

デュッセルドルフ空港公式サイト（ドイツ語、英語、オランダ語）

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