ドワンゴ・ユーザーエンタテインメント

株式会社ドワンゴ・ユーザーエンタテインメントについて

株式会社ドワンゴ・ユーザーエンタテインメント（Dwango User Entertainment, Inc.）は、主にアニメやゲームソフトに関連する音楽をリリースするレコード会社でした。東京都中央区に本社を構えており、ドワンゴの子会社として活動していました。音楽の流通は、ジェネオン・エイベックスが行うメジャー流通と、ダイキサウンドのようなインディーズ流通に委託されていました。会社は2014年11月1日に他のドワンゴの事業と統合し、正式に事業が終了しました。

沿革

株式会社ドワンゴ・ユーザーエンタテインメントは、次のような流れでその歴史を築いていきました。2004年7月、著名な歌手である奥井雅美が、キングレコードからの独立を果たし、自らの新レーベル「株式会社evolution」を設立しました。このレーベルは、音楽界において新たな道を切り開く存在として注目されました。

ドワンゴはその後、2005年12月に音楽著作権の管理を行う子会社「株式会社ドワンゴ・ミュージックパブリッシング」を設立。音楽業界でのさらなる影響力を強化していくことになりました。2007年2月には、株式会社evolutionがドワンゴの資本参加を受け、子会社として位置付けられると共に、社名を「株式会社ドワンゴ・エージー・エンタテインメント」に変更しました。これにより、ドワンゴは音楽関連のビジネスを拡大していきました。

2009年12月には、ドワンゴ・ミュージックパブリッシングがドワンゴ・エージー・エンタテインメントを合併し、「株式会社ドワンゴ・ミュージックエンタテインメント」と改名。さらに、2013年1月に現在の株式会社ドワンゴ・ユーザーエンタテインメントとなり、その名の下でアニメやゲーム関連の音楽制作に邁進しました。

そして2014年11月1日、ドワンゴが株式会社ドワンゴ・ユーザーエンタテインメントを吸収合併し、ドワンゴ傘下に「U&R records」を設立しました。これにより、名前は消えましたが、その影響は音楽シーンに残り続けることとなりました。

過去のレーベル及びアーティスト

株式会社ドワンゴ・ユーザーエンタテインメントには、様々なレーベルが存在しました。「due」はメインレーベルとして、名が変わることなく、音楽シーンでの基本的な方針を示していました。サブレーベルとして、気球舎やRealize Recordsなどが存在し、それぞれ独自のアーティストやスタイルを持ちました。

奥井雅美が主宰した「evolution」は、彼女がランティスに移籍したことにより、2012年以降は使用がされていません。また、tororoが関わる「PetaBits Records」や、ニコニコ動画関連の企画を専用に展開する「BinaryMixx Records」なども設立され、アーティストが自由に表現できる場を提供しました。「AKIHABA LOVE RECORDS」や「MOER」、さらには「BALLOOM」なども、インディペンデントな作品をフィーチャーするレーベルとして知られています。

このように多様なレーベルが、株式会社ドワンゴ・ユーザーエンタテインメントの傘下で独自の音楽文化を育んでいました。今はその名称が消えたものの、その活動の影響は今でも多くのアーティストに受け継がれています。今後も彼らの音楽が、新たな世代へと受け継がれていくことを願っています。

もう一度検索