ドント・ストップ・ビリーヴィン

ドント・ストップ・ビリーヴィン(Don't Stop Believin')

ジャーニーの代表曲の一つである「ドント・ストップ・ビリーヴィン」は、アルバム『エスケイプ』からのセカンド・シングルとしてリリースされました。旧邦題は「愛に狂って」です。

概要

この曲は、2021年に『ローリング・ストーン』誌が選んだ「ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500」において133位にランクインするなど、時代を超えて愛される名曲として知られています。

誕生の背景

曲名の由来は、キーボード担当のジョナサン・ケインが、ロサンゼルスで音楽活動に行き詰まり、父親に電話で相談した際に、「信じるのを止めるな(Don't Stop Believin')」と励まされた言葉にあります。この言葉を歌詞帳に書き留めたことが、楽曲制作のきっかけとなりました。

ジョナサンがスタジオでピアノパートを演奏したことがきっかけとなり、バンド全体で新曲の制作が始まりました。ニール・ショーンがギターパートを考案し、楽曲に取り入れられています。歌詞は、ジョナサンがデトロイトでの公演後、ホテルの窓から見える街の明かりを眺めていた時にインスピレーションを得て書かれました。

ニール・ショーンは、サビが最後に登場するという曲の構成について、「奇妙だ」と語っています。通常の楽曲構成とは異なる、ユニークな展開がこの曲の特徴の一つです。

多様な使用事例

「ドント・ストップ・ビリーヴィン」は、様々なメディアで使用され、幅広い層に親しまれています。

日産・エルグランドのCMソング(2004年8月～2006年1月)
シカゴ・ホワイトソックスの「非公式賛歌」(2005年)
テレビドラマ『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』最終話のラストシーン(2007年)
テレビドラマ『glee/グリー』(2009年): スペイン語教師が顧問を務めるためにパフォーマンスされた曲として使用され、第一シーズンの最終話などでも使用されました。

『glee/グリー』での使用に関して、ニール・ショーンは当初、10代の少女向けのドラマであることから、バンドのイメージに合わないのではないかと懸念していました。しかし、このドラマでの使用をきっかけに、オリジナル版は全米6位、『glee/グリー』版は全米2位まで上昇する大ヒットとなりました。

「ドント・ストップ・ビリーヴィン」は、困難な状況でも希望を捨てずに信じ続けることの大切さを歌った、時代を超えて愛される楽曲です。その力強いメッセージは、多くの人々に勇気と希望を与え続けています。

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