ドント・テル・ミー

「ドント・テル・ミー」(Don't Tell Me)は、マドンナが2000年に発表した8枚目のスタジオ・アルバム『ミュージック』から、2枚目のシングルとしてリリースされた楽曲です。

この楽曲は、エレクトロとフォークを融合させた斬新なサウンドが特徴で、共同制作者であるミルウェイズは、リリース20周年のインタビューで、この曲を「フォークトロニカ」または「サイバーフォーク」と呼べる最初の曲の一つだと語っています。彼は、マドンナと自身がこのスタイルを確立したと自負しており、ジャン・バプティスト・モンディーノが監督したミュージック・ビデオによって、「エレクトロニック・カウボーイ」というイメージを具体化することに成功したと述べています。

興味深いことに、この楽曲の原曲は、マドンナの義理の弟（妹メラニーの夫）であり、グラミー賞受賞歴もあるシンガーソングライター、ジョー・ヘンリーによる「Stop」という曲です。彼がマドンナにデモを送った際、それはタンゴスタイルのトーチソングでしたが、マドンナの手に渡り、歌詞はそのままに、カントリーダンスソングへと大胆に生まれ変わりました。その後、2001年にジョー・ヘンリーのアルバム「Scar」に、原曲である「Stop」が収録されています。

ミュージックビデオの振付は、ジェイミー・キングが担当しました。印象的な映像とダンスは、楽曲の魅力をさらに引き立てています。

「ドント・テル・ミー」は、Billboard Hot 100で最高位4位を獲得し、21週にわたってチャートインするヒットとなりました。この楽曲は、マドンナの代表曲の一つとして、広く認知されています。

2014年には、マイリー・サイラスのMTVアンプラグドにマドンナがゲスト出演し、「ドント・テル・ミー」とマイリーの楽曲「ウィ・キャント・ストップ」のマッシュアップを披露し、話題を呼びました。異なるジャンルのアーティスト同士のコラボレーションは、新たな音楽の可能性を示唆するものとして評価されました。

収録曲
日本盤マキシシングルには、以下の楽曲が収録されています。
1. ドント・テル・ミー (ラジオ・エディット) - 4:10
2. サイバー・ラガ - 5:31
3. ドント・テル・ミー (サンダーパス・クラブ・ミックス) - 7:53
4. ドント・テル・ミー (ヴィッション・リミックス) - 7:52

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