ドント・ブリーズ2

ドント・ブリーズ2 (2021): 盲目の狂気が再び

『ドント・ブリーズ2』は、2016年のスリラー映画『ドント・ブリーズ』の続編として、ロド・サヤゲスが監督を務め、フェデ・アルバレスと共同で脚本を執筆した作品です。前作から8年後を舞台に、スティーヴン・ラング演じる盲目の老人ノーマン・ノードストロームが、新たな脅威に立ち向かう姿を描いています。

あらすじ

前作の事件から8年後、ノーマンは11歳の少女フェニックスと共に、デトロイト郊外で静かに暮らしていました。ノーマンはフェニックスに、彼女の母親は火事で亡くなったと語り聞かせています。しかし、平穏な日々は長くは続きません。ある日、フェニックスを狙う謎の武装集団が現れ、彼女を誘拐しようとします。ノーマンは、フェニックスを守るため、再び戦いに身を投じることになります。

武装集団のリーダー、レイランは、実はフェニックスの実の父親であり、彼女を連れ去った理由がありました。8年前、フェニックスの家は違法薬物製造中の爆発で焼け落ち、レイランは刑務所に服役していました。ノーマンは、焼け跡で意識を失っていたフェニックスを見つけ、亡くなった娘の代わりに育てようとしていたのです。レイランは、末期の病に冒された妻ジョセフィンを救うため、フェニックスの心臓移植を目論んでいました。

ノーマンは、フェニックスを救うため、病院に乗り込みます。暗闇を利用し、次々と武装集団のメンバーを倒していくノーマン。しかし、激しい戦いの末、レイランによって深手を負ってしまいます。ノーマンは、フェニックスに自身の過去の罪を告白し、安全な場所へ逃げるように促します。レイランはフェニックスに刺され、命を落とします。ノーマンもまた、致命傷を負い、フェニックスに感謝の言葉を残して息を引き取ります。

キャスト

ノーマン・ノードストローム (盲目の老人): スティーヴン・ラング (沢木郁也)
レイラン: ブレンダン・セクストン3世 (小山力也)
フェニックス: マデリン・グレイス (井上ほの花)
ジョセフィン: フィオナ・オシャーグネッシー (井上喜久子)
* ヘルナンデス: ステファニー・アルシラ (福原綾香)

評価

『ドント・ブリーズ2』は、前作に引き続き、スティーヴン・ラングの圧倒的な存在感が光る作品です。しかし、ストーリー展開については賛否が分かれており、Rotten Tomatoesでは44%の高評価、Metacriticでは46点の平均点を獲得しています。批評家からは、キャラクターの掘り下げ不足や、ストーリーの無理な展開を指摘する声も上がっています。

まとめ

『ドント・ブリーズ2』は、前作の成功を受けて製作された続編ですが、ストーリー展開については意見が分かれる作品となりました。しかし、スティーヴン・ラング演じるノーマンの圧倒的な存在感や、息詰まるアクションシーンは、見応えがあります。前作のファンであれば、一度は見ておきたい作品と言えるでしょう。

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