ドン・チェイニー

ドン・チェイニー（Don Chaney, 1946年3月22日 - ）は、アメリカ合衆国ルイジアナ州バトンルージュ出身の元プロバスケットボール選手であり、指導者としても活躍しました。ヒューストン大学を卒業後、主に1970年代のNBAでその名を馳せました。

選手としてのキャリア

ヒューストン大学時代には、伝説的な「Game of the Century」として知られるUCLAとの試合に出場。ルー・アルシンダー（後のカリーム・アブドゥル＝ジャバー）率いるUCLAに対し、チェイニーは40分間フル出場し、チームを71-69の勝利に導きました。また、大学時代のチームメイトには、後に殿堂入りを果たすエルヴィン・ヘイズがいました。

1968年のNBAドラフトで全体12位指名を受け、ボストン・セルティックスに入団。セルティックスでは10シーズンに渡りプレーし、1969年と1974年の2度の優勝に貢献しました。主にベンチからの出場でしたが、そのディフェンス力は相手にとって大きな脅威となりました。1972年から4年連続、計5回オールディフェンシブ2ndチームに選出されています。キャリアの後半には、ABAのスピリッツ・オブ・セントルイス、NBAのロサンゼルス・レイカーズでそれぞれ1シーズンプレーした後、セルティックスに復帰し、1980年に現役を引退しました。

NBA/ABAキャリア通算では、12シーズン790試合に出場し、6,663得点、3,147リバウンド、1,762アシストを記録。1試合平均では8.4得点、4.0リバウンド、2.2アシストを挙げています。

指導者としてのキャリア

引退後は指導者として、以下のチームでヘッドコーチを歴任しました。

ロサンゼルス・クリッパーズ （1985-1987）
ヒューストン・ロケッツ　（1988-1992）
デトロイト・ピストンズ　（1993-1995）
ニューヨーク・ニックス （2001-2004）

コーチとしてのキャリアは12シーズン、831試合で337勝494敗、勝率.406。プレーオフにはロケッツ時代に3回進出しています。1990-91シーズンには、エースであるアキーム・オラジュワンの長期欠場に見舞われながらも、前年を大きく上回る52勝30敗の好成績を収め、最優秀コーチ賞を受賞しました。

主な業績

オールディフェンシブ2ndチーム　（1972～1975, 1977）
NBA最優秀コーチ賞　（1991）

ドン・チェイニーは、選手として、そして指導者として、NBAに多大な貢献をした人物として記憶されています。

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