ドーン・パトロール

ナイト・レンジャーの原点『ドーン・パトロール』

1982年に発表されたナイト・レンジャーのデビューアルバム『ドーン・パトロール』は、彼らの音楽キャリアの幕開けを告げる重要な作品です。このアルバムは、後のナイト・レンジャーの音楽性を確立する上で欠かせない要素を多く含んでいます。

制作の背景

アルバム制作当時、ギタリストのブラッド・ギルスはオジー・オズボーンのツアーに参加していました。このツアーでの経験が、彼の音楽性にどのような影響を与えたのかは興味深い点です。また、バンド名が「ナイト・レンジャー」に改名される直前の状況も、当時の音楽シーンの状況を反映していると言えるでしょう。

楽曲について

『ドーン・パトロール』からは、「ドント・テル・ミー・ユー・ラヴ・ミー」と「シング・ミー・アウェイ」がシングルとしてリリースされ、全米チャートでそれぞれ40位、54位を記録しました。特に「ドント・テル・ミー・ユー・ラヴ・ミー」は、VH1の企画「100 Greatest Hard Rock Songs」で92位にランクインするなど、長年にわたって愛され続けています。

収録曲

1. ドント・テル・ミー・ユー・ラヴ・ミー - "Don't Tell Me You Love Me"
2. シング・ミー・アウェイ - "Sing Me Away"
3. アット・ナイト・シー・スリープス - "At Night She Sleeps"
4. コール・マイ・ネーム - "Call My Name"
5. エディーズ・カミン・アウト・トゥナイト - "Eddie's Comin' Out Tonight"
6. キャント・ファインド・ミー・ア・スリル - "Can't Find Me a Thrill"
7. ヤング・ガール・イン・ラヴ - "Young Girl in Love"
8. プレイ・ラフ - "Play Rough"
9. ペニー - "Penny"
10. ナイト・レンジャー - "Night Ranger"

これらの楽曲は、いずれもナイト・レンジャーのメロディアスなハードロックサウンドを特徴づけており、デビューアルバムにして彼らの音楽性が確立されていたことを示しています。

参加ミュージシャン

ジャック・ブレイズ - リード・ボーカル、ベース
ケリー・ケイギー - リード・ボーカル、ドラムス
ブラッド・ギルス - ギター、バッキング・ボーカル
ジェフ・ワトソン - ギター
* アラン・フィッツジェラルド - キーボード、バッキング・ボーカル

ナイト・レンジャーのメンバーに加え、アラン・フィッツジェラルドがキーボードで参加しています。彼らの演奏が、アルバム全体のサウンドに深みを与えています。

日本での影響

西城秀樹が1983年のコンサートでナイト・レンジャーの楽曲をカバーしたことは、日本におけるナイト・レンジャーの人気を示すエピソードと言えるでしょう。

『ドーン・パトロール』は、ナイト・レンジャーの音楽の原点を知る上で欠かせない作品です。彼らの音楽に興味を持った方は、ぜひ一度聴いてみてください。

もう一度検索