ナイアガラ・トライアングル

ナイアガラ・トライアングルは、大瀧詠一が主宰するナイアガラレーベルを代表するプロジェクトの一つです。複数のミュージシャンが参加し、アルバムを制作・発表しています。

NIAGARA TRIANGLE Vol.1 (1976)

1976年に発表された最初のアルバムは、大瀧詠一、山下達郎、伊藤銀次の3人によるユニットでした。当時、それぞれソロアーティストとして活動していた彼らが集結し、それぞれの個性をぶつけ合いながらも、ナイアガラサウンドと呼ばれる独特のポップな世界観を創り上げました。各々が作曲・ボーカルを担当し、A面は大瀧詠一、B面は山下達郎、C面は伊藤銀次という構成で、バラエティ豊かな楽曲が収録されています。収録曲は以下の通りです。

A面:大瀧詠一
[1.] трак
[2.] フライング・キッド
[3.] 過ぎし夏の通り雨
[4.] 夜明け
[5.] あつさのせい
B面:山下達郎
[1.] パンドラの箱
[2.] RIVER SIDE STORY
[3.] ドリーミング・デイ
[4.] いつも夢中
[5.] 幸せにさよなら
C面:伊藤銀次
[1.] ココナツ・ホリデー '76
[2.] びんぼう'76
[3.] おもわせぶりツイスト
[4.] Vol.1
[5.] ナイアガラ音頭

NIAGARA TRIANGLE Vol.2 (1982)

6年の時を経て、1982年に発表された2枚目のアルバムは、大瀧詠一、佐野元春、杉真理という新たな組み合わせで制作されました。Vol.1と同様に、3人がそれぞれ作曲・ボーカルを担当し、A面は大瀧詠一、B面は佐野元春、C面は杉真理という構成です。前作よりもさらに洗練されたポップセンスと、80年代のニューウェイブの要素を取り入れたサウンドが特徴です。各々の個性がより際立ち、完成度の高いアルバムとして評価されています。収録曲は以下の通りです。

A面:大瀧詠一
[1.] A面で恋をして
[2.] 彼女はデリケート
[3.] Bye Bye Baby
[4.] マンハッタン・ブリッヂにたたずんで
[5.] 週末の恋人たち
B面:佐野元春
[1.] Trouble in Paradise
[2.] Rock'n'roll Retribution
[3.] Blue Valentine's Day
[4.] Film Noir (映画篇)
[5.] Water Color
C面:杉真理
[1.] スピーチ・バルーン
[2.] Heartbreak
[3.] 夢みる渚
[4.] Nobody
[5.] Love Her

ナイアガラ・トライアングルは、日本のポップミュージックの歴史において重要な役割を果たしたプロジェクトであり、その音楽性は世代を超えて多くの人々に影響を与え続けています。

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