ナイロビ大学

ナイロビ大学

ナイロビ大学（University of Nairobi、略称：UON）は、ケニア共和国の首都、ナイロビ市に所在する同国最古かつ最大規模の国立総合大学です。アフリカ東部における学術・研究機関として重要な位置を占めています。

歴史

ナイロビ大学の歴史は、イギリス植民地統治下の1956年に設立された王立技術大学（Royal Technical College）にまで遡ります。この機関は、イギリス政府および東アフリカ地域の植民地政府によって設立され、技術教育の中心として機能しました。その後、東アフリカ大学の構成校の一つとして統合され、高等教育の提供を開始します。

1970年、東アフリカ共同体が解体されたことに伴い、ナイロビにあったキャンパスは独立した大学として再編され、現在のナイロビ大学が誕生しました。これ以降、ケニア国内における高等教育および研究開発の中核機関として発展を続けています。

組織構成

ナイロビ大学は、広範な学術分野を網羅する複数のカレッジ（大学）およびその傘下の学部、研究所、センターで構成されています。主な教育・研究組織は以下の通りです。

農業・獣医大学
土地資源管理・農業技術学部
農学生産学部
食品栄養学部
畜産学部
農業経済学部
建築・工科大学
工業デザイン学部
構造環境学部
工学部
原子力科学技術研究所
物理科学大学
生物科学部
コンピュータ・情報科学部
数学学部
物理学部
バイオ・生物情報学センター (CEBIB)
医学予備学部（Pre-Clinical Departments）
教育大学
教育学部
コンピュータ教育学部
開放遠隔教育センター（CENTRE FOR OPEN AND DISTANCE LEARNING, CODL）
健康科学大学
歯学部
医学部
看護学部
薬学部
熱帯感染症研究所 (UNITID)
HIV・AID予防研究センター
社会科学大学
経済学部
芸術学部
商学部
法学部
ジャーナリズム学部
開発研究所
国際問題研究所
人口調査研究所
* アフリカ研究所

これらの組織に加え、ナイロビ大学図書館をはじめとする附属機関が教育・研究活動を支援しています。

特記事項

2015年4月12日には、大学構内の学生寮で発生した電気系統のトラブルによる爆発音に対し、一部の学生がイスラム過激派組織アル・シャバブによる襲撃と誤認したことで大規模なパニックが発生しました。この混乱により、1名の男子学生が亡くなり、およそ170名が負傷するという痛ましい事件が発生しています。

ナイロビ大学は、ケニアおよび東アフリカ地域の発展に貢献する多様な人材育成と研究活動を続けています。

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