ナイロ・キンタナ

ナイロ・キンタナ：コロンビアが生んだクライマー

ナイロ・アレクサンデル・キンタナ・ロハスは、1990年2月4日、コロンビアのボヤカ県トゥンハで生まれました。彼は、ロードレース界で名を馳せるプロの自転車競技選手です。

プロとしてのキャリア

キンタナは2009年にボヤカ・エス・パラ・ビビルラでプロとしてのキャリアをスタートさせ、コロンビア選手権U23部門の個人タイムトライアルで優勝しました。その後、2010年にはカフェ・デ・コロンビア - コロンビア・エス・パシオンに移籍し、ツール・ド・ラヴニールで総合優勝を果たしました。

2012年、キンタナはモビスター・チームに移籍し、ブエルタ・ア・ムルシアで総合優勝、クリテリウム・デュ・ドフィネで区間優勝を飾るなど、その才能を開花させました。

グランドツアーでの活躍

2013年のツール・ド・フランスでは、総合2位、新人賞、山岳賞を獲得。第20ステージでは区間優勝も果たし、世界にその名を知らしめました。2014年には、ジロ・デ・イタリアで総合優勝、新人賞、区間2勝を達成し、コロンビア人として初めてジロを制覇しました。

2016年のブエルタ・ア・エスパーニャでは総合優勝と複合賞を獲得。区間1勝も加えています。

近年の活躍と苦難

近年も、ツール・ド・ラ・プロヴァンスやツール・デ・ザルプ＝マリティーム・エ・デュ・ヴァールで総合優勝するなど、数々の勝利を重ねています。しかし、2022年のツール・ド・フランスでは総合6位で完走したものの、ドーピング検査で禁止薬物が検出され、成績剥奪という処分を受けました。

モビスター・チームへの復帰

2023年10月31日、キンタナは2019年まで所属していたモビスター・チームに1年契約で復帰することを発表しました。再び古巣で活躍する姿が期待されています。

主な戦績

2010年: ツール・ド・ラヴニール 総合優勝
2012年: ブエルタ・ア・ムルシア 総合優勝
2013年: ツール・ド・フランス 総合2位、新人賞、山岳賞
2014年: ジロ・デ・イタリア 総合優勝、新人賞
2016年: ブエルタ・ア・エスパーニャ 総合優勝
2020年: ツール・ド・ラ・プロヴァンス 総合優勝
* 2022年: ツール・ド・ラ・プロヴァンス 総合優勝

プレースタイル

キンタナは、優れたクライミング能力を持ち、山岳コースで力を発揮します。また、総合的なロードレースの能力も高く、グランツールでの総合優勝を狙える選手として知られています。

今後の活躍

モビスター・チームへの復帰を果たしたキンタナが、再び世界の舞台でどのような活躍を見せてくれるのか、注目が集まっています。

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