ナインティ・ナイン (トランプゲーム)

ナインティ・ナインとは

ナインティ・ナインは、2人から4人で楽しむことができるトリックテイキングゲームです。1967年にDavid Parlettによって考案され、シンプルなルールの中に深い戦略性が詰まっています。このゲームの魅力は、プレイヤーが自らの手札からトリック数を宣言し、互いに競い合うところにあります。特に、各プレイヤーが捨て札の形式でトリック数を予想する点がユニークです。

ゲームの基本ルール

実際のゲームは、次のような流れで進行します。

1. ディール

ゲームが始まると、まずカードがシャッフルされます。2人または3人でプレイする場合は、6からエースまでの36枚を使用し、4人であればすべての52枚を活用します。配られたカードはそれぞれ隠された状態で与えられ、各プレイヤーは手札を整理することができます。手札が配られたら、切り札を決定します。切り札は各ラウンドごとに変動し、前のラウンドの予想結果に基づいて設定されます。

2. 予想（ビッド）

手札の配布が終わった後、各プレイヤーはトリック数を予想します。各自が手札から3枚を選び、それを伏せることでトリック数を示します。これにより、どれだけのトリックを獲得するかを予測し、戦略を立てます。トリック数は伏せたカードのスートに基づいて計算されます。

3. トリックテイキング

予想が終わった後は、トリックテイキングに移ります。手番はディーラーの左隣からスタートし、時計回りに進みます。プレイヤーは1枚ずつカードを出すことになりますが、最初に出たカードのスートがあればそれを出さなければなりません。トリックの勝者は、切り札がある場合は切り札の中で最もランクが高いカードを出したプレイヤー、切り札がない場合は最初に出たスートの中で最もランクが高いカードを出したプレイヤーとなります。

4. 得点計算

全てのトリックが終了した後、得点計算を行います。トリックを獲得することで1点を得て、宣言したトリック数と実際の成功数に基づく追加ポイントを獲得します。また、プレミアムビッドや成功数に応じて、得られる点数が変動します。特に、他のプレイヤーの成功次第で、どれだけの点数を獲得できるかに影響を与える、複雑でありながらも奥深い仕組みです。

5. ゲームとマッチ

事前に点数を設定し、特定のポイントを超えるまでゲームを続けます。最終的に最も点数を獲得したプレイヤーが勝利となります。特にParlettが提唱するように、ゲームマッチの終わりには、成功した予想に基づくボーナスも考慮されます。

バリアントルールと戦略

ナインティ・ナインにはさまざまなバリアントルールが存在し、クラシックルールではジョーカーを使用します。また、3人専用のオックスフォード・ホイストなど、そのバリエーションによってゲームの戦略も変わります。プレイヤーは、それぞれのスートやカードの価値をしっかりと把握したうえで、自分に有利な状況を作り出すことが重要となります。特に、適切なカードを捨てることがキーポイントとなるため、自分の手札をどう管理するか、どのトリックに勝負をかけるかが勝負のカギとなります。

ナインティ・ナインは、高い戦略性とシンプルなルールを兼ね備えた魅力的なトランプゲームです。友人や家族と楽しい時間を過ごすためのゲームをお探しの方に最適です。

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