ナガタタケシ

ナガタタケシは、1978年に熊本県で生まれた映像作家、CGクリエーターです。京都芸術短期大学に在学中から、モンノカヅエと共に数多くの作品を発表し、その才能を早くから開花させました。特に、MTVのSTATION IDコンテストに入選し、1999年にはマルチメディアグランプリCG部門でベストジングル賞を受賞するなど、学生時代から高い評価を受けていました。

大学卒業後は、映像制作会社であるufotableに入社し、アニメーション作品のCGディレクターとして活躍しました。特に、2002年に放送された人気アニメ「機動戦士ガンダムSEED」では、CGディレクターとしてその手腕を発揮し、作品の映像表現に大きく貢献しました。しかし、2004年にufotableを退社し、新たな活動へと踏み出します。

退社後、ナガタタケシはモンノカズエと共に映像ユニット「TOCHKA（トーチカ）」を立ち上げ、独自の映像制作活動を本格化させました。TOCHKAでは、実験的な映像表現や斬新なアイデアを追求し、既存の映像表現にとらわれない独自の作品を制作しています。2006年に発表した「PiKAPiKA」は、光を使ったユニークな映像表現で国内外から高い評価を受け、第10回文化庁メディア芸術祭で優秀賞を受賞しました。また、アヌシー国際アニメーション映画祭への入選、オタワ国際アニメーション映画祭での入賞、クレルモン・フェラン短編映画祭Lab Competition部門でのグランプリ受賞など、数々の国際的な映画祭で高い評価を得ています。さらに、プラットフォームアニメーション映画祭にも入選するなど、国内外でその映像作品が広く認められています。

「PiKAPiKA」は、手持ちのライトを使い、長時間露光で撮影することで、独特の光の軌跡を描き出す映像作品です。ストップモーションアニメーションのような表現でありながら、実写の映像であるという点が特徴で、その独創的な手法と表現力は、多くの人々を魅了しました。また、2007年には、UNIQLOのプロモーション映像「UNIQLO JUMP」のアニメーションを担当するなど、商業作品においてもその才能を発揮しています。

また、ナガタタケシは教育者としても活動しており、2007年には大阪電気通信大学総合情報学部デジタルアート・アニメーション学科の講師に就任しました。次世代のクリエーター育成にも貢献し、その教育活動にも注目が集まっています。

映像作家、CGクリエーターとして数々の賞を受賞し、教育者としても活躍するナガタタケシの今後の活動から目が離せません。彼の作品は、既存の映像表現の枠にとらわれず、常に新しい可能性を追求する姿勢を示しており、今後の映像業界に大きな影響を与えることが期待されます。

主な作品

テレビ
[機動戦士ガンダムSEED] - CG担当
映像作品
PiKAPiKA(2006年)
UNIQLO JUMP(2007年) - アニメーション担当

外部リンク
PiKAPiKA [リンクはダミーのため表示されません]

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