ナスダック100指数

ナスダック100指数とは

ナスダック100指数（NASDAQ-100）は、アメリカのナスダック市場に上場している金融銘柄を除いた時価総額上位100銘柄を元にした株価指数です。リアルタイムで更新されるこの指数は、アメリカの経済状況を代表する数値の一つとなっています。特に、テクノロジー企業が多く含まれ、IT関連企業のパフォーマンスを把握するための重要な指標とされています。

概要

ナスダック100指数は非金融銘柄の中で、時価総額が最も高い100銘柄を基に算出され、NASDAQ Global Index Data Service（GIDS）によってリアルタイムで提供されています。この指数は、ナスダックに上場する約3000の銘柄から算出されるナスダック総合指数とは異なり、金融会社はその構成銘柄から除外されています。また、ナスダック100指数では、アメリカ国内に設立された企業だけでなく、海外企業も含まれる点が特徴です。金融銘柄に関しては、ナスダック金融100指数として別に算出されています。

歴史

ナスダック100指数は1985年1月31日に算出が始まりました。当初の値は250ポイントでしたが、その後の成長により1993年12月31日には800ポイントを超え、2000年3月24日には4800ポイントを記録しました。しかし、ITバブル崩壊によって2002年には800ポイントを下回り、経済情勢とともに指数の変動が特徴となっています。特に、IT関連企業の影響を強く受けるため、ダウ平均株価やS&P500と比較して変動が激しい傾向があります。

組み入れ基準

ナスダック100指数に銘柄が組み入れられるためには、いくつかの基準があります。具体的には、ナスダックのみで上場していること、金融会社でないこと、1日の平均取引量が20万株以上であること、破産手続きに入っていないこと、上場から2年以上が経過していることが求められます。

銘柄の入れ替え

この指数は毎年12月に構成銘柄の見直しが行われます。その際、入れ替え基準に基づいて順位が決定されます。既存銘柄が時価総額上位100以内であれば残留しますが、上位125位以内でも前年に100位に入っていなければ除外されます。新たに選ばれる銘柄は、上場している銘柄の中で時価総額が最も高いものから順に選出されます。加えて、特別な調整が行われ、特定の銘柄が指数に過度に影響を与えないように配慮されています。

構成国と取引商品

2024年6月末のデータによると、ナスダック100指数には92社がアメリカから、その他イギリス、オランダ、そして中国などから企業が含まれています。この指数に連動したETFも多数存在し、特に「インベスコQQQトラスト」が有名です。日本においても複数のETFや投資信託が提供されています。これにより、投資家はナスダック100指数に関する投資を日本国内でも行うことができます。

まとめ

ナスダック100指数は、アメリカの株式市場の動向を知るための重要な指標であり、特にテクノロジー企業のパフォーマンスを反映しています。そのため、この指数を通じて投資家は市場のトレンドを把握し、より良い投資判断をすることが期待されます。

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