ナセル・シャドリ

ナセル・シャドリ（Nacer Chadli, 1989年8月2日 - ）は、ベルギー王国リエージュ州リエージュ出身の元サッカー選手です。ベルギー代表として長年活躍し、主にミッドフィールダー（MF）のポジションでプレーしました。そのプレースタイルは、高い技術と戦術理解度、そして決定力を兼ね備えていることで知られています。

クラブキャリア

シャドリは、スタンダール・リエージュやMVVマーストリヒトといったクラブのユースチームで育成され、2007年にオランダのAGOVVアペルドールンでプロとしてのキャリアをスタートさせました。AGOVVでは主力として活躍し、2010年にはFCトゥウェンテへ移籍。トゥウェンテでは、エールディヴィジやUEFAチャンピオンズリーグなどの舞台でプレーし、その才能を開花させました。

2013年、シャドリはイングランドのトッテナム・ホットスパーFCへ移籍。トッテナムでは3シーズンに渡り、公式戦119試合に出場し、25ゴールを記録するなど、チームの重要な戦力として貢献しました。その後、ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンFC、ASモナコ、RSCアンデルレヒト（期限付き移籍）、イスタンブール・バシャクシェヒルといったクラブを渡り歩き、各クラブでその実力を発揮しました。

代表キャリア

シャドリは、ベルギー代表としても輝かしい実績を残しています。2011年にベルギー代表デビューを飾り、UEFA EURO 2012予選では代表初ゴールを記録しました。2014 FIFAワールドカップ、2018 FIFAワールドカップにも出場し、2018年大会では、決勝トーナメント1回戦の日本戦で、劇的な決勝ゴールを挙げるなど、チームの勝利に大きく貢献しました。ベルギー代表としては、通算66試合に出場し、8ゴールを記録しています。

人物

シャドリは、モロッコにルーツを持っており、ベルギーとモロッコの国籍を有していました。一時はモロッコ代表としてプレーしましたが、後にベルギー代表を選択し、国際舞台で活躍しました。そのプレースタイルと人格から、多くのファンやチームメイトから愛される選手でした。

プレースタイル

シャドリは、主に攻撃的ミッドフィールダーとして、その才能を発揮しました。ドリブル、パス、シュートのいずれも高いレベルにあり、チャンスメイク能力にも優れていました。また、戦術理解度が高く、チームのために献身的にプレーする姿勢も評価されていました。左右両足で精度の高いキックを繰り出すことができ、セットプレーのキッカーも務めました。

タイトル

クラブレベルでは、FCトゥウェンテでKNVBカップ（オランダ国内カップ）を獲得しています。

引退後

引退後のシャドリの活動については、まだ明確な情報は公開されていません。しかし、そのサッカーに関する知識や経験を活かし、指導者や解説者として活躍することが期待されています。

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