ナタウット・プーンピリヤ

ナタウット・プーンピリヤ：タイ映画界の新星

ナタウット・"バズ"・プーンピリヤ（Nattawut "Baz" Poonpiriya、タイ語: นัฐวุฒิ พูนพิริยะ、1981年生まれ）は、タイの映画監督であり、その才能はテレビコマーシャルやミュージックビデオの分野で早くから開花しました。彼は、革新的なストーリーテリングとスタイリッシュな映像表現で、タイ国内外の観客を魅了し続けています。

若き才能の開花

シーナカリンウィロート大学で舞台演出の修士号を取得後、ナタウットはコマーシャルの世界で3年間活動し、その後、ニューヨークのプラット・インスティテュートでグラフィックデザインを学びました。タイに帰国後、ミュージックビデオの監督として活躍し、その独特な映像センスと演出力で注目を集めます。

映画監督としての躍進

2012年、ナタウットはGTH（現GDH）初の長編映画となるホラー/スリラー作品『カウントダウン』で映画監督としてデビューを果たします。この作品は、スパンナホン賞で3部門を受賞するなど、高い評価を受けました。しかし、その後は長編映画から一時的に離れ、広告制作に再び専念します。

2017年、ナタウットは長編映画第2作となる『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』を発表。この作品は、タイ国内のアワードで記録的な12部門を受賞する快挙を成し遂げ、彼の名を一躍世界に知らしめました。緻密な脚本、スリリングな展開、そして若手俳優たちの熱演が融合した本作は、タイ映画界に新たな潮流を巻き起こしました。

フィルモグラフィー

長編映画
カウントダウン (2012)
バッド・ジーニアス 危険な天才たち (2017)
プアン/友だちと呼ばせて (2022)

短編映画
The Library (2013)
Present Perfect (2014)
i Stories 'L' (2018) （Khamkwan Duangmaneeとの共同監督）

受賞歴

ナタウット・プーンピリヤ監督は、その才能と功績が認められ、数々の賞を受賞しています。

第22回スパンナホン・ナショナル・フィルム・アワード最優秀脚本賞（『カウントダウン』、2012）
第27回スパンナホン・ナショナル・フィルム・アワード最優秀監督賞（『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』、2017）
第27回スパンナホン・ナショナル・フィルム・アワード最優秀脚本賞（タニダ・ハンタウィーワタナ、ヴァスドン・ピヤロムナとの共同受賞、『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』、2017）
第26回バンコク批評家協会賞最優秀監督賞（『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』、2017）
* 第26回バンコク批評家協会賞最優秀脚本賞（タニダ・ハンタウィーワタナ、ヴァスドン・ピヤロムナとの共同受賞、『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』、2017）

ナタウット・プーンピリヤ監督は、これからもタイ映画界を牽引し、世界中の観客に感動と興奮を与え続けることでしょう。彼の今後の活躍から目が離せません。

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