プラット・インスティテュート

プラット・インスティテュート：歴史と教育の伝統

1887年、実業家チャールズ・プラットによって設立されたプラット・インスティテュートは、ニューヨーク州ブルックリンにキャンパスを構える私立の非営利大学です。工学、建築、美術を基盤とした教育機関としてスタートし、現在では建築、デザイン、リベラルアーツ、情報科学など、多様な分野を網羅する教育を提供しています。マンハッタンにもサテライトキャンパスを有し、活気あふれるニューヨークの中心地で学ぶ環境を提供しています。

優れた教育プログラムと高い評価

プラット・インスティテュートは、特に建築、インテリアデザイン、インダストリアルデザインの分野で高い評価を得ており、多くのランキングで上位に位置付けられています。US News & World Report誌では地域大学北部カテゴリーでトップ20入り、Princeton Review誌でも北東部のベスト大学の一つとして評価されています。さらに、QR World University RankingのArt & Design部門では世界6位にランクインするなど、その教育の質は国際的にも認められています。

学士課程と修士課程の両方を提供し、研究重視のカリキュラムが特徴です。学生は実践的なスキルと理論的な知識をバランスよく習得し、それぞれの分野で活躍できる人材へと育成されます。

歴史を彩る出来事

プラット・インスティテュートの歴史は、創立以来数々の重要な出来事によって彩られています。

1887年: チャールズ・プラットにより創立。
1888年: 設立者チャールズ・プラットが「仕事に忠実であれ、さすれば仕事はあなたに忠実であるだろう」という校訓を制定。
1896年: ヴィクトリアン・ルネサンス様式の図書館が完成。
1914年、1940年代: アメリカ合衆国政府の戦争支援に協力。
1938年: 理学士号の授与開始。
1940年: 大学院修了資格の授与開始。
1948年: 学生数6,000人に達する。
1954年: 建築学科が工学スクールから独立。
1970～1980年代: ニューヨーク市ブルックリンの治安悪化による入学者数減少と財政悪化。
1993年: 財政改善のため工学スクール閉鎖（学生はニューヨーク大学ポリテクニック・インスティテュートへ転校）。
1999年: プラット・インスティテュート彫刻公園が開園。
1990年代: 入学者数25％増加（3,000人→4,000人）。

多様な学科と専門分野

プラット・インスティテュートは、複数のスクールと数多くの学科から構成されています。建築スクール、美術・デザインスクール、リベラルアーツ・科学スクール、情報スクール、そして継続教育・専門研究センターがあり、それぞれが専門性の高い教育プログラムを提供しています。

建築スクール: 建築学科(学部・大学院)、建設マネジメント学科、施設マネジメント学科、都市デザイン学科、計画・環境センターなどがあります。

美術・デザインスクール: 基礎美術、美術・デザイン教育、芸術療法、芸術・文化マネジメント、コミュニケーションデザイン、デジタルアーツ、デザインマネジメント、ファッションデザイン、映像、ファインアート、美術・デザイン史、インダストリアルデザイン、インテリアデザイン、メディア芸術など、多岐にわたる学科が設置されています。

リベラルアーツ・科学スクール: 英語・人文科学、批評・視覚研究、集中英語プログラム、数学・科学、社会科学・文化研究、ライティングプログラムなど、幅広い教養科目が提供されています。

情報スクール: アメリカ合衆国内で最古の図書館情報学プログラムを有しています。

著名な教員と卒業生

プラット・インスティテュートには、世界的に有名な教員や卒業生が多く輩出されています。アニメーターのジョセフ・バーベラ、建築家のフィリップ・ジョンソン、アーティストのカーラ・ガニスなど、各分野で活躍する人材が名を連ねています。卒業生は、建築、デザイン、芸術、エンターテイメント、政府など、多様な分野で活躍しています。

まとめ

プラット・インスティテュートは、歴史と伝統を背景に、質の高い教育と革新的な研究を追求し続ける大学です。多様な学科と充実した設備、そして世界的に著名な教員陣と卒業生ネットワークは、学生にとってかけがえのない財産となるでしょう。その高い評価と実績は、今後も世界中から多くの学生を引きつけ続けるでしょう。

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