ナタリア・ザビアコ

ナタリア・アレクサンドロヴナ・ザビアコは、1994年8月15日にエストニアのタリンで生まれました。彼女は、フィギュアスケートのペア競技で名を馳せた選手で、ロシア代表として国際舞台で活躍しました。長年にわたり、複数のパートナーとペアを組み、数々の大会でメダルを獲得しています。

初期のキャリアとペア転向

ザビアコは1998年にスケートを始め、当初はシングルスケーターとして活動しました。2009年にはエストニア選手権のジュニアクラスで優勝するなど、その才能を発揮しました。その後、ペア競技に転向し、セルゲイ・ムーヒンとのペアを結成しました。さらに、セルゲイ・クルバフとのペアを経て、2012年2月にはペアを解消しました。

アレクサンドル・ザボエフとの挑戦

2012年10月、ザビアコはロシア人のアレクサンドル・ザボエフとペアを組み、新たな挑戦を始めました。2013年のネーベルホルン杯では、ソチオリンピックの出場枠をエストニアにもたらしましたが、ザボエフがエストニア国籍を取得できなかったため、オリンピック出場は実現しませんでした。2014年世界選手権の後、ザボエフとのペアを解消しました。

ロシアでの新たなスタート

2014年4月、ザビアコはモスクワに練習拠点を移し、ニーナ・モーゼルにコーチを変更しました。数々のトライアウトの後、ユーリ・ラリオノフとペアを組み、ロシア代表として競技を続けることを決意しました。2014年12月にはロシア市民権を取得し、ロシア選手権で7位入賞を果たしました。しかし、シーズン終了後、ラリオノフとのペアを解消し、新たなパートナーとしてアレクサンドル・エンベルトとペアを結成しました。

アレクサンドル・エンベルトとの飛躍

2016-2017シーズン、ザビアコとエンベルトのペアは、ロステレコム杯で2位となり、グランプリシリーズで初めて表彰台に上がりました。グランプリファイナルへの繰り上がり出場も果たし、ロシア選手権では初の3位入賞を果たしました。また、欧州選手権と世界選手権の代表にも選出されるなど、大きな飛躍を遂げました。2018年平昌オリンピックでは団体戦で2位、2019年の世界選手権と2018年の欧州選手権では3位入賞を果たし、確かな実力を示しました。

その他の活動

2022年には、テニス選手のダリア・カサトキナと交際していることが公表され、話題を呼びました。

主な戦績

2009-2010シーズン：セルゲイ・ムーヒンとのペア（エストニア所属）
2011-2012シーズン：セルゲイ・クルバフとのペア（エストニア所属）
2013-2014シーズン：アレクサンドル・ザボエフとのペア（エストニア所属）
2014-2015シーズン：ユーリ・ラリオノフとのペア（ロシア所属）
2015-2016シーズン以降：アレクサンドル・エンベルトとのペア（ロシア所属）

ザビアコは、常に向上心を持ち、困難を乗り越えてきた選手です。彼女の情熱と努力は、多くの人々に感動を与え続けています。

プログラム使用曲

（詳細なプログラム使用曲は、国際スケート連盟のバイオグラフィーで確認できます。）

参考資料

国際スケート連盟によるザビアコ & エンベルトのバイオグラフィー（英語）
国際スケート連盟によるザビアコ & ザボエフのバイオグラフィー（英語）
国際スケート連盟によるザビアコ & クルバフのバイオグラフィー（英語）
国際スケート連盟によるザビアコ & ムーヒンのバイオグラフィー（英語）
FSKATE.RUによるナタリア・ザビアコのプロフィール

外部リンク

* ナタリア・ザビアコ (@nataliazabiiako) - Instagram

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