ダリア・カサトキナ
ダリア・カサトキナ（Daria Kasatkina、1997年5月7日生まれ）は、ロシアのトリヤッチ出身の女子プロテニス選手で、YouTuberとしても活躍しています。これまでにWTAツアーでシングルス6勝、ダブルス1勝を挙げ、シングルスでの自己最高ランキングは8位、ダブルスでは43位に到達しました。ロシア国内ではトップランキングの選手として知られています。
身長170cm、右利きで両手打ちバックハンドを特徴とするカサトキナは、その多彩なプレースタイルで多くのファンを魅了しています。比較的小柄ながらも、スピードと知的なプレーで相手を翻弄するスタイルを得意としています。愛称はダーシャ（Dasha）で、カサキナと表記されることもあります。
元アイスホッケー選手の父と陸上競技選手の母のもとに生まれたカサトキナは、兄の影響で6歳からテニスを始めました。ジュニア時代には、2010年のシンガポールユースオリンピックで女子ダブルス金メダルを獲得し、2014年には全仏オープンジュニア女子シングルスで優勝を飾っています。
グランドスラムでは、2015年全米オープンでラッキールーザーとして初出場。1回戦でダリア・ガブリロワを、2回戦でアナ・コニュを破り、3回戦まで進出しました。同年のクレムリン・カップでは、シングルスでベスト4、エレーナ・ベスニナとのダブルスでは初のWTAタイトルを獲得しました。
2016年には、ASBクラシック1回戦でビーナス・ウィリアムズを破る快挙を達成。全豪オープンでは3回戦まで進出しました。リオ五輪では、シングルスとダブルスともにベスト8に進出しています。
2017年、チャールストン・オープンの決勝でエレナ・オスタペンコを破り、シングルスツアー初優勝を果たしました。全米オープンでは自己最高の4回戦進出を果たしました。
2018年には、全仏オープンとウィンブルドンでベスト8に進出し、同年の10月にはランキングでトップ10入りを果たしました。
2021年には、WTAツアーで4回決勝に進出し、そのうちサンクトペテルブルク・レディース・トロフィーとシリコンバレー・クラシックで優勝。2022年の全仏オープンでは初のグランドスラム準決勝に進出しましたが、イガ・シフィオンテクに敗れました。2023年も好調を維持し、全仏オープンと全米オープンでともに4回戦に進出。全仏では股抜きショットが注目を集め、全米では自己最高の結果に迫りましたが、世界ランク1位のアリーナ・サバレンカに敗れました。
カサトキナは、ベースラインプレーヤーとして、多彩なショットと戦術を駆使します。重いトップスピンのフォアハンド、片手打ちのスライスバックハンド、キックサーブ、ドロップショット、股抜きショットなど、多様な技術を持っています。特に、通常両手打ちが多い中での片手バックハンドは、元世界ランク1位のアンディ・マレーと比較されるほどです。
2018年には、1分間に18本の股抜きショットを成功させ、ギネス世界記録に認定されました。元コーチのフィリップ・デヘースは、彼女のスタイルを「リズムの変化、スピードの変化、軌道の変化」と表現しており、パワーよりも戦術的なプレーを重視しています。大坂なおみの元コーチ、ウィム・フィセットは、彼女を「女子テニス界のロジャー・フェデラー」と称賛しました。
カサトキナは、クレーコートを得意としており、遅く不規則なバウンドを操るのが得意です。キャロライン・ウォズニアッキもそのクレーコートでの能力を高く評価しています。しかし、インディアンウェルズのような遅いハードコートや、ウィンブルドンでの芝コートでも好成績を収めており、WTAツアーの主要な3大サーフェスで強さを発揮しています。
カサトキナは、ラファエル・ナダルの大ファンであり、彼のプレースタイルに影響を受けています。女子選手ではペトラ・クビトバとマリア・シャラポワを尊敬しています。サッカー好きとしても知られ、FCバルセロナとリオネル・メッシのファンであることを公言しています。
キャリアを通じて、ナイキ、テクニファイバー、インスタフォレックスとスポンサー契約を結んでいましたが、2021年にナイキとの契約は終了。その後、アディダスとウェア、シューズ、アパレルの契約を結んでいます。
2022年には、同性愛者であることをカミングアウトし、フィギュアスケート選手のナタリア・ザビアコとの交際を公表しました。また、ロシアのウクライナ侵攻を非難し、平和を訴えるなど、積極的に社会的な問題にも声を上げています。
2023年からは、ザビアコと共にYouTubeチャンネルを開設し、テニスツアーの裏側や他の選手へのインタビューなどを公開しています。
シングルス：13回（6勝7敗）
ダブルス：3回（1勝2敗）
（略語の説明は省略）
ダリア・カサトキナ - WTAツアーのプロフィール （英語）
ダリア・カサトキナ - ビリー・ジーン・キング・カップのプロフィール （英語）
ダリア・カサトキナ - 国際テニス連盟
ダリア・カサトキナ (@dkasatkina) - X（旧Twitter）
* 公式サイト
身長170cm、右利きで両手打ちバックハンドを特徴とするカサトキナは、その多彩なプレースタイルで多くのファンを魅了しています。比較的小柄ながらも、スピードと知的なプレーで相手を翻弄するスタイルを得意としています。愛称はダーシャ（Dasha）で、カサキナと表記されることもあります。
来歴
元アイスホッケー選手の父と陸上競技選手の母のもとに生まれたカサトキナは、兄の影響で6歳からテニスを始めました。ジュニア時代には、2010年のシンガポールユースオリンピックで女子ダブルス金メダルを獲得し、2014年には全仏オープンジュニア女子シングルスで優勝を飾っています。
グランドスラムでは、2015年全米オープンでラッキールーザーとして初出場。1回戦でダリア・ガブリロワを、2回戦でアナ・コニュを破り、3回戦まで進出しました。同年のクレムリン・カップでは、シングルスでベスト4、エレーナ・ベスニナとのダブルスでは初のWTAタイトルを獲得しました。
2016年には、ASBクラシック1回戦でビーナス・ウィリアムズを破る快挙を達成。全豪オープンでは3回戦まで進出しました。リオ五輪では、シングルスとダブルスともにベスト8に進出しています。
2017年、チャールストン・オープンの決勝でエレナ・オスタペンコを破り、シングルスツアー初優勝を果たしました。全米オープンでは自己最高の4回戦進出を果たしました。
2018年には、全仏オープンとウィンブルドンでベスト8に進出し、同年の10月にはランキングでトップ10入りを果たしました。
2021年には、WTAツアーで4回決勝に進出し、そのうちサンクトペテルブルク・レディース・トロフィーとシリコンバレー・クラシックで優勝。2022年の全仏オープンでは初のグランドスラム準決勝に進出しましたが、イガ・シフィオンテクに敗れました。2023年も好調を維持し、全仏オープンと全米オープンでともに4回戦に進出。全仏では股抜きショットが注目を集め、全米では自己最高の結果に迫りましたが、世界ランク1位のアリーナ・サバレンカに敗れました。
プレースタイル
カサトキナは、ベースラインプレーヤーとして、多彩なショットと戦術を駆使します。重いトップスピンのフォアハンド、片手打ちのスライスバックハンド、キックサーブ、ドロップショット、股抜きショットなど、多様な技術を持っています。特に、通常両手打ちが多い中での片手バックハンドは、元世界ランク1位のアンディ・マレーと比較されるほどです。
2018年には、1分間に18本の股抜きショットを成功させ、ギネス世界記録に認定されました。元コーチのフィリップ・デヘースは、彼女のスタイルを「リズムの変化、スピードの変化、軌道の変化」と表現しており、パワーよりも戦術的なプレーを重視しています。大坂なおみの元コーチ、ウィム・フィセットは、彼女を「女子テニス界のロジャー・フェデラー」と称賛しました。
カサトキナは、クレーコートを得意としており、遅く不規則なバウンドを操るのが得意です。キャロライン・ウォズニアッキもそのクレーコートでの能力を高く評価しています。しかし、インディアンウェルズのような遅いハードコートや、ウィンブルドンでの芝コートでも好成績を収めており、WTAツアーの主要な3大サーフェスで強さを発揮しています。
人物
カサトキナは、ラファエル・ナダルの大ファンであり、彼のプレースタイルに影響を受けています。女子選手ではペトラ・クビトバとマリア・シャラポワを尊敬しています。サッカー好きとしても知られ、FCバルセロナとリオネル・メッシのファンであることを公言しています。
キャリアを通じて、ナイキ、テクニファイバー、インスタフォレックスとスポンサー契約を結んでいましたが、2021年にナイキとの契約は終了。その後、アディダスとウェア、シューズ、アパレルの契約を結んでいます。
2022年には、同性愛者であることをカミングアウトし、フィギュアスケート選手のナタリア・ザビアコとの交際を公表しました。また、ロシアのウクライナ侵攻を非難し、平和を訴えるなど、積極的に社会的な問題にも声を上げています。
2023年からは、ザビアコと共にYouTubeチャンネルを開設し、テニスツアーの裏側や他の選手へのインタビューなどを公開しています。
WTAツアー決勝進出結果
シングルス：13回（6勝7敗）
ダブルス：3回（1勝2敗）
4大大会シングルス成績
（略語の説明は省略）
脚注
外部リンク
ダリア・カサトキナ - WTAツアーのプロフィール （英語）
ダリア・カサトキナ - ビリー・ジーン・キング・カップのプロフィール （英語）
ダリア・カサトキナ - 国際テニス連盟
ダリア・カサトキナ (@dkasatkina) - X（旧Twitter）
* 公式サイト
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