ナタリー (ニュースサイト)

ナタリーとは

ナタリーは、株式会社ナターシャによって運営されているニュース媒体です。このサイトは、音楽、漫画、お笑い、映画、舞台・演劇など、幅広いポップカルチャーに関する情報を専門的に発信しています。

概要

ナタリーは、いくつかの専門サイトに分けられており、音楽に特化した「音楽ナタリー」、最新の漫画情報を取り扱う「コミックナタリー」、お笑いに焦点を当てた「お笑いナタリー」、映画情報を提供する「映画ナタリー」、そして舞台・演劇に関する情報を発信する「ステージナタリー」があります。それぞれのサイトは独自の編集方針と内容をもっており、ユーザーにとって魅力的なコンテンツを提供しています。

設立当初からの発行量も多く、2013年7月には月間約2000本の記事を配信、ページビューは3200万を誇っています。このような実績は、Twitterとの連携や人気アーティストの迅速な特集など、先見性のある編集が評価された結果でもあります。興味深いことに、ナタリーでは故人に関する報道に際しては、基本的に敬称を用いないスタンスをとっています。

歴史

ナターシャの歴史は2005年12月に遡ります。この年に設立されたナターシャは、2006年2月には有限会社、さらに2007年1月には株式会社へと移行しました。設立時の主なメンバーには、代表取締役社長の大山卓也と非常勤取締役の津田大介が含まれていました。音楽ニュースサイト「ナタリー」は2007年2月に開設され、名前はフリオ・イグレシアスの曲「Nathalie」に由来しています。その後も、2008年には「コミックナタリー」、2009年には「お笑いナタリー」がオープンし、様々なジャンルの提供を開始しました。

2011年5月には、おやつに関する情報を特集した「おやつナタリー」も立ち上げられましたが、わずか数ヶ月で終了となりました。2014年8月には、KDDIがナターシャの90％の株式を取得し、同社は連結子会社となり、大山は引き続き社長を務めることになりました。さらに、2016年には「ステージナタリー」を開設し、舞台・演劇に特化した情報発信を強化しました。　本社は東京都渋谷区神宮前に移転し、2017年には10周年を迎えました。ここで大山が社長職を退任し、藤田哲史が新たな社長に就任しました。

関連作品

ナタリーはメディアとしての地位が高く、その活動は映画や書籍にも影響を及ぼしています。映画『モテキ』ではナタリー編集部が舞台の一つとして登場し、登場キャラクターの中にはナタリーの関係者にちなんだ名前が付けられています。また、映画とナタリーのコラボレーションアルバム「モテキ的音楽のススメ Covers for MTK Lovers盤」もリリースされました。

関連書籍

ナタリーに関連する書籍も多く、代表的なものには大山卓也が著した『ナタリーってこうなってたのか』や、唐木元が手掛けた『新しい文章力の教室』があります。

ナタリーは、情報発信の先駆者としてポップカルチャーに強い影響を与え続けています。

もう一度検索