KDDI

KDDI株式会社について

KDDI株式会社（KDDI CORPORATION）は、東京都千代田区飯田橋に本社を構える、日本を代表する大手電気通信事業者です。特に「au」ブランドの携帯電話サービスで広く知られており、国内外で多様な通信サービスを展開しています。KDDIは、日経平均株価やTOPIX Core30、JPX日経インデックス400などの指標にも名を連ねています。また、同社のブランドスローガンは「Tomorrow, Together」であり、2019年から使用されています。

概要

KDDIは2000年に設立され、当初は第二電電（DDI）、ケイディーディ（KDD）、そして日本移動通信（IDO）が合併してできた会社です。2001年には、株式会社ケイディーディーアイに社名変更され、後に現在のKDDI株式会社に改名されました。KDDの前身は1953年に設立された特殊会社であり、公的通信網を整備していました。そのため、KDDとNTTは関連会社としての位置付けがあります。

合併当初はNTTの強力なライバルとして位置付けられましたが、2013年ごろからソフトバンクの成長に脅かされており、競争が激化しています。KDDIは国内通信事業のみならず、国際通信サービスの提供も行っています。

主な事業

KDDIの主要事業としては、以下が挙げられます。

• - 携帯電話サービス： au、UQ mobile、povoなどのブランドで提供。
• - 専用線： 法人向けの光ケーブル通信や中継放送。
• - プロバイダサービス： 個人向けISP「au one net」や法人向けのIP-VPNなど。
• - 固定電話サービス： メタルプラス直収電話や0077中継電話など。
• - 衛星通信： インマルサットやイリジウムの衛星電話サービス。

また、旧KDDに由来する伝送拠点や海底ケーブル、NHKワールド・ラジオ日本など、国際通信に必要なインフラストラクチャを多く保持しています。

災害対策

KDDIは、日本政府より災害対策基本法に基づく指定を受けた通信事業者として、災害時には優先的に通信を確保する義務があります。これにより、危機的状況であっても必要な情報のやり取りが可能です。

株主構成

KDDIの主要株主には、京セラとトヨタ自動車が名を連ねており、両社は前身法人からの株主でもあります。また、過去には東京電力なども主要株主でしたが、特定の条件の下で保有を終えました。

沿革

KDDIの歴史は多くの合併を経ており、特に2000年の設立以降はエーユーの吸収や、システム統合、さらには海外市場への進出など多様な戦略をとってきました。この20年で、新規ブランドの導入、子会社の設立や買収、政府との協議など、数多くの活動を展開しています。

国際事業

KDDIの国際展開は、日本国外においても拠点を持ち、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなどで通信サービスを展開しています。KDDIアメリカやKDDIヨーロッパをはじめ、各地域において日本人や法人向けの専門的なサービスを提供しています。

トラブルと対応

過去には顧客情報の流出や通信障害、法令違反の問題も発生しており、それに対する迅速な対応が求められてきました。具体的には、個人情報流出事件の際には再発防止策を講じ、通信障害においてはユーザーへの補償や経営改善策を検討しています。

終わりに

KDDIは、日本の通信業界の中でも特に影響力のある企業であり、多様な事業を通じて、より良い社会の実現に挑戦しています。今後も進化を続けるKDDIの動向から目が離せません。

もう一度検索