ナターシャ・ジョナス

ナターシャ・ジョナスの輝かしいキャリア：アマチュアから世界王者へ

ナターシャ・ポーラ・ジョナスは、1984年6月18日生まれのイギリス人女子プロボクサーです。イングランドのリヴァプール出身で、その類まれな才能と激しい闘志で、女子ボクシング界に大きな足跡を残しました。妹はプロサッカー選手のニキータ・パリスというスポーツ一家に育ちました。

アマチュア時代の活躍

ジョナスはアマチュア時代から頭角を現し、2012年の世界選手権では銅メダルを獲得、同年のロンドンオリンピックにもイギリス代表として出場しました。オリンピックでは、1回戦でアメリカのクアニッタ・アンダーウッドを破るも、準々決勝でケイティー・テイラーに敗れ、惜しくもメダル獲得とはなりませんでした。さらに2014年には欧州選手権で銀メダルを獲得するなど、国際的な舞台で活躍しました。しかし、リオデジャネイロオリンピック出場は逃しました。

プロ転向後の快進撃：世界タイトル獲得と防衛

2017年6月23日、モニカ・アントニクとの試合でプロデビュー。1回TKO勝利という華々しいデビューを飾りました。その後、地道な努力を重ね、2018年4月21日にはプロ6戦目でWBA女子インターナショナルスーパーフェザー級王座を獲得しました。しかし、初防衛戦では敗れ王座陥落。それでも彼女は諦めずに再起し、3連勝を収めました。

2020年8月7日、テリー・ハーパーが持つWBC・IBO女子世界スーパーフェザー級王座に挑戦しましたが、引き分けに終わりました。2021年5月1日には、当時4団体統一王者だったケイティー・テイラーに挑戦しましたが、惜しくも敗北を喫しました。しかし、これらの敗戦を糧に、彼女は更なる高みを目指しました。

2021年11月20日、ヴァイダ・マシオカイテに勝利し再起を果たすと、2022年2月19日、クラレッサ・シールズの返上により空位となったWBO女子世界スーパーウェルター級王座決定戦でクリス・ナムスを2回TKOで破り、念願の世界タイトルを獲得しました。

2022年9月3日には、WBC王者パトリシア・ベルグルトとの王座統一戦で勝利し、WBO王座初防衛と同時にWBC王座も獲得しました。さらに2022年11月12日には、IBF王者マリエ＝イブ・ディケアーとの王座統一戦も制し、3団体の女子世界スーパーウェルター級王座を統一するという偉業を達成しました。

2023年7月1日には、IBF女子世界ウェルター級王座決定戦でカンディ・ワイヤットに勝利し、2階級制覇を達成しました。しかし、この試合後、彼女は3団体の女子世界スーパーウェルター級王座を返上しました。

2024年1月20日、地元リヴァプールで元2階級世界王者ミカエラ・メイヤーとIBF女子世界ウェルター級王座初防衛戦を行い、僅差ながら勝利し王座を防衛しました。

戦績と獲得タイトル

ジョナスのプロ戦績は18戦15勝（9KO）2敗1分です。獲得タイトルは、WBA女子インターナショナルスーパーフェザー級王座、WBO女子世界スーパーウェルター級王座、WBC女子世界スーパーウェルター級王座、IBF女子世界スーパーウェルター級王座、そしてIBF女子世界ウェルター級王座です。

まとめ

ナターシャ・ジョナスは、アマチュア時代から積み重ねてきた経験と、プロ転向後の数々の激闘を乗り越え、女子ボクシング界の頂点に上り詰めた稀有な存在です。彼女の粘り強さと、勝利への強い意志は、多くの人々に感動と勇気を与え続けています。今後の活躍にも期待がかかります。

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