ナターシャ・ズベレワ

ナターシャ・ズベレワ（Natalya (Natasha) Zvereva、1971年4月16日 - ）は、ベラルーシ・ミンスク出身の元女子プロテニス選手です。彼女は、ダブルスで圧倒的な強さを誇り、4大大会の女子ダブルスで計18勝を挙げ、テニス史に名を刻みました。

輝かしいキャリア

1985年にプロに転向後、ズベレワはすぐにその才能を発揮し始めました。1988年の全仏オープンでは、女子シングルスで決勝に進出。決勝ではシュテフィ・グラフに敗れましたが、その実力を世界に示しました。WTAツアーではシングルスで4勝、ダブルスでは80勝という記録を残しています。

ダブルスでの圧倒的な強さ

ズベレワの最大の功績は、何と言ってもダブルスでの活躍です。4大大会女子ダブルスで「18勝」を挙げ、1992年、1993年、1994年、1997年の4度、4大大会女子ダブルスの年間3冠を達成しました。特に、ジジ・フェルナンデスとのペアは最強を誇り、数々のタイトルを獲得しました。1992年全仏オープンから1993年ウィンブルドンまで、女子ダブルス6大会連続優勝という記録を樹立しています。

オリンピックでの活躍

ズベレワはオリンピックにも4度出場しています。1992年のバルセロナ五輪では、レイラ・メスヒとのペアで女子ダブルス銅メダルを獲得しました。2000年のシドニー五輪でも、オリガ・バラバンシコワとのペアでベスト4に進出しましたが、銅メダル決定戦で敗れました。

引退とその後

ズベレワは2002年10月、「チューリッヒ・オープン」女子ダブルスを最後に現役を引退しました。引退後は、テニス界への貢献が評価され、2010年にジジ・フェルナンデスとともに国際テニス殿堂入りを果たしました。

プレースタイル

右利きで、両手打ちのバックハンド・ストロークを特徴としていました。身長174cm、体重62kg。

主な戦績

全仏オープン女子シングルス準優勝：1988年
バルセロナ五輪女子ダブルス銅メダル：1992年
4大大会女子ダブルス優勝：18回
全豪オープン混合ダブルス優勝：2回

ナターシャ・ズベレワは、ダブルスで圧倒的な強さを見せ、テニス史にその名を刻んだ偉大な選手です。彼女の功績は、後世に語り継がれることでしょう。

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