ナッシング・ブロークン・バット・マイ・ハート

ナッシング・ブロークン・バット・マイ・ハート

基本情報
「ナッシング・ブロークン・バット・マイ・ハート」は、著名なカナダのシンガー、セリーヌ・ディオンによるシングルであり、彼女のセルフタイトルアルバム『セリーヌ・ディオン』からリリースされました。この曲は、1992年7月13日にアメリカで、続いてカナダ（8月8日）、日本（8月21日）、オーストラリア（1993年1月25日）で順次発売されました。

作曲とプロデュース
この楽曲は、シンガーソングライターのダイアン・ウォーレンによって作詞・作曲され、ウォルター・アファナシエフがプロデユーサーを務めました。ディオンにとって、ダイアン・ウォーレンによるシングル作品は2作目となります。ウォーレンの作品に多く見られる感情的な要素が色濃く反映されており、聴く者の心に響くメロディと歌詞となっています。

ミュージックビデオ
リリースされたミュージックビデオは1992年に制作され、物語はシェイクスピアの古典的な作品『ロミオとジュリエット』を模しています。映像では、主役の俳優たちが情熱的で悲しい恋愛ストーリーを演じており、楽曲の持つテーマと強く結びついています。また、原曲は6分を超える長さだったため、ビデオの方は短く編集されて制作されました。

チャート成績
「ナッシング・ブロークン・バット・マイ・ハート」は、アメリカのビルボードのアダルトコンテンポラリートラック部門で首位を獲得した2曲目のシングルとして記録されることになります（この週においてのみトップに立ちました）。他のチャートでは、カナダで19位、アメリカのホット100で29位を記録しました。また、有線部門では35位、同シングル売上部門では49位にランクインしています。サウンドスキャンによると、アメリカ国内での販売枚数は約14万5000枚に達しています。

カバー
この曲は1999年に、R&Bアーティストのトレイシー・スペンサーによって自身のアルバム『トレイシー』内でカバーされ、異なるスタイルで再解釈されることとなりました。オリジナルとは異なった感情や雰囲気が新たに生まれ、幅広いリスナーに受け入れられる結果となりました。

曲の構成
「ナッシング・ブロークン・バット・マイ・ハート」は、ニ長調から始まり、イ短調やホ長調に転調が行われる複雑なハーモニーを持っています。音楽的な多様性がこの曲の魅力をさらに引き立てています。

収録曲一覧
日本および北米、オーストラリアでリリースされたCDシングルには、以下の楽曲が含まれています：

• - 「ナッシング・ブロークン・バット・マイ・ハート」（ラジオ・エディット） – 4:14
• - 「ユニゾン」（シングル・ミックス） – 4:04

公式編曲版の中には、以下のバージョンも収録されています：

• - 「ナッシング・ブロークン・バット・マイ・ハート」（アルバム・バージョン） – 5:55
• - 「ナッシング・ブロークン・バット・マイ・ハート」（長編アルバム・バージョン） – 6:41

このように、「ナッシング・ブロークン・バット・マイ・ハート」は、セリーヌ・ディオンの音楽キャリアにおいて重要な作品の一つであり、彼女の才能を示す象徴的なシングルとなっています。

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