ナティ物語

1935年、アメリカは大恐慌の真っ只中。シカゴに住む男勝りな少女ナティと父親のソルは、貧しいながらも懸命に生活を送っていました。しかし、失業していたソルはようやくワシントン州の伐採作業の仕事を見つけます。しかし、バスの切符はソル一人分しかありませんでした。出発時間前にナティと会うことができなかったソルは、宿屋の女主人コニーにナティの面倒を頼み、置手紙を残して旅立ちます。

手紙には「都合がついたら呼ぶ」とだけ書かれていました。父親からの連絡を待つナティでしたが、一向に連絡はありません。さらに、コニーはナティの面倒を見る気はなく、孤児院に送ろうと電話をかけ始めます。その様子をこっそり聞いていたナティは、宿屋を飛び出し、自ら父親のもとへ行く決意をします。

ナティの旅は困難の連続でした。大恐慌時代の荒涼とした風景の中、彼女は様々な人々と出会い、助けられながら、目的地を目指します。出会う人々は、皆それぞれに人生の苦難を背負いながらも、ナティに温かい手を差し伸べます。その過程で、ナティは自立心を養い、困難を乗り越える強さを身につけていきます。

ナティの旅は、単なる冒険ではありません。それは、家族の絆、そして人間の温かさ、助け合いの大切さを描いた感動的な物語です。大恐慌という厳しい時代を背景に、少女の成長と冒険、そして人々の繋がりを丁寧に描いた作品となっています。

この映画は、1985年にアメリカで公開された『ナティ物語（The Journey of Natty Gann）』です。日本では、ディズニー・チャンネルで2004年4月10日に初回放送された日本語吹替版と、Disney+で配信されている日本語吹替版の2つのバージョンが存在します。ディズニー・チャンネル版の日本語吹替には、糸博さん、仲野裕さん、藤貴子さんなど、多くのベテラン声優が参加しています。演出は向山宏志さん、翻訳は前田美由紀さんが担当し、ケイエスエスが録音制作を担当しました。制作はDisney Character Voices International, Inc.です。

Rotten Tomatoes、IMDb、TCM Movie Database、オールムービーなど、様々な映画データベースサイトでこの映画の情報を確認することができます。これらのサイトでは、批評家のレビューや観客の評価、そして映画の詳細な情報を閲覧することができます。

『ナティ物語』は、時代を超えて多くの人々の心に響く、忘れられない感動の冒険物語です。少女の勇気と決意、そして人々の温かい優しさに触れ、家族の絆の大切さを改めて感じさせてくれる作品となっています。大恐慌時代のアメリカを舞台にした、美しくも切ない物語をぜひご覧ください。

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