ナバーラ大学

ナバーラ大学

ナバーラ大学（Universidad de Navarra）は、スペイン・ナバラ州パンプローナに本部を置く私立大学です。1952年に、カトリック教会の属人区であるオプス・デイの創立者、聖ホセマリア・エスクリバーによって設立されました。

キャンパスと組織

大学は、パンプローナ、サン・セバスティアン、マドリード、バルセロナ、ドイツのミュンヘン、アメリカ合衆国のニューヨーク、ブラジルのサンパウロにキャンパスを展開しています。14の学部、2の大学院、17の研究所、IESEビジネススクール、ISSA、その他のセンターや研究機関を有し、35の公式学位、13のダブル・ディグリー、38以上の修士プログラムを提供しています。

歴史

1952年、ホセマリア・エスクリバーによってナバーラ一般学校(Estudio General de Navarra)として設立されたのが、ナバーラ大学の始まりです。当初はイスマエル・サンチェス・ベリャの指導の下、8人の教授と48人の学生からなる法律学校でした。エスクリバーは大学への移行を構想し、1955年に哲学部、1958年には経営学大学院IESEビジネススクールが設立されました。1960年8月6日、ナバーラ一般学校は正式に大学となりました。1964年にはIESEがハーバード・ビジネス・スクールと提携し、ヨーロッパで初めて2年制MBAプログラムを開始しました。

医学部付属病院(CUN)を運営しており、2,045人の専門家が年間10万人以上の患者に対応しています。2004年には応用医学研究センター(CIMA)が開設され、腫瘍学、病理生理学、神経科学、生物医学の分野に焦点を当てた研究が行われています。2012年には、IESEビジネススクールがニューヨーク・タイムズの「世界のトップ50大学」で34位にランクインしました。2015年には、パンプローナのキャンパスに、マリア・ホセファ・ウアルテ・ベアウモントから大学に寄贈されたコレクションを収蔵する博物館が開館しました。この博物館は、建築家ホセ・ラファエル・モネオが設計を担当し、異なる学部を結びつけ、大学の新たな中心地となることを目指しています。

学生

2022年現在、13,227人の学生が在籍しており、そのうち4,154人が留学生です。9,253人が学部生、2,881人が修士課程、1,093人が博士課程に在籍しています。多くの学部はパンプローナにありますが、工学部はギプスコア県サン・セバスティアンのテクヌンに、IESEビジネススクールはバルセロナ、マドリード、ニューヨーク、ミュンヘン、サンパウロにあります。

IESEビジネススクールは、世界トップクラスの評価を得ており、エコノミスト誌のMBAランキングでは2005年、2006年、2009年に世界第1位を獲得しました。フィナンシャル・タイムズ紙のMBAランキングでは2011年と2012年に世界第9位、2013年には世界第7位にランクイン。また、フィナンシャル・タイムズ紙のエグゼクティブMBAランキングでは2012年に世界第1位となっています。

開設学部

法学部
教会法学部
神学部
哲学部
人文科学部
経済学・経営学部
IESEビジネススクール
工学部
建築学部
医学部
薬学部

主な出身者

ラモン・カルデロン - 弁護士、レアル・マドリード会長
クブラト・サクスコブルクゴツキ - 医師
ペドロ・モレネス - 実業家、官僚、政治家
ミゲル・サンス - 政治家
ジョランダ・バルシーナ - 薬学者、政治家
ウシュエ・バルコス - 政治家
東谷穎人 - スペイン文学者
* 有本紀明 - スペイン文学者

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