ナンダカベロニカ

ナンダカベロニカ

『ナンダカベロニカ』は、2014年3月10日から3月21日までNHK Eテレで放送された日本のアニメーションシリーズで、全10話から成ります。同年4月には再放送も行われました。

物語の舞台

物語の中心は、メトロトピア星を本拠地とする宇宙No.1の通信企業「ギャラクシー・ネットワーク」の社長令嬢、ベロニカです。彼女は自社の通信エリアを拡大するため、お供のロボット・モーガンと共に地球に降り立ちます。ベロニカの目的は、地球に巨大なパラボラアンテナを設置し、その後「地球の持ち主」と契約を交わして帰ることでした。しかし、肝心の持ち主が誰なのか全く分からず途方に暮れてしまいます。

物の見方の変化

モーガンの助言に従い、ベロニカは「口にレーダーをくわえてぶつかった相手が地球の持ち主だ」という奇妙な方法を試みます。その際に出会うのが、地球の少年、こんぺいです。初めは地球のあらゆるものを「ムダ」と切り捨てがちなベロニカですが、こんぺいと触れ合うことで、物事にはそれぞれ必要な理由があることに気付いていきます。

キャラクターたち

ベロニカ

声を演じるのはキンタロー。彼女は、ギャラクシー・ネットワークの社長のわがままな娘で、合理主義者。驚くと「ギョエックス!!」と叫ぶ一面もあります。最初は地球を軽視しますが、様々な体験を通じて成長していきます。

モーガン

ベロニカのサポートロボットで、声は池田勝が担当。彼は「～でなす」や「～ございもす」と言った特徴的な口調で話します。ロマンチックなストーリーから間違った情報を受け取り、ベロニカをこんぺいに出会わせるきっかけを作ります。恋愛について「ムダ」と感じている彼ですが、実は心の中で葛藤を抱えています。

地球の少年、こんぺい

声は石川静が担当し、ベロニカが最初に接触する地球人です。彼は契約の際に必要なキスを拒否するなど、初々しさが際立ちます。また、彼の生活背景には小さな工場を営む家族があり、生活感も表現されています。

その他のキャラクター

ベロニカの両親も登場し、特に父のパパ・プレジデントと母のママ・セレブビューティーは、夫婦揃って合理主義者です。そのため、しばしばベロニカに影響を与えます。さらに、こんぺいの友達たちや地元の人々も物語の中で重要な役割を果たします。

スタッフと楽曲

監督には加藤道哉が名を連ね、アニメーション制作はサイクロングラフィックスが担当しました。主題歌にはオープニングテーマ「ナンダカベロニカ」とエンディングテーマ「スペース・ベロニビクス」があり、楽曲を手がけたのは上野耕路です。

『ナンダカベロニカ』は、地球という異文化での経験を通じて、キャラクターたちが成長し、友情や理解の重要性を学ぶ物語です。観る人にとって、笑いと共に様々な価値観を考えさせる内容となっています。

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