ニコラス・ロッシュ

ニコラス・ロッシュは、1984年7月3日フランス出身のアイルランド国籍の自転車競技選手です。

概要

ロードレース選手として、数々の実績を残しています。特に、ブエルタ・ア・エスパーニャでの区間優勝は印象的です。父は、1987年にジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランス、世界選手権を制覇したステファン・ロッシュ。従兄弟には、2008年のアイルランド選手権・ロードレース優勝者のダニエル・マーティンがいます。

経歴

2002年、ツアー・オブ・アイルランドのジュニア部門で総合優勝を果たし、その才能を開花させました。2004年には、コフィディスの育成選手として契約し、翌2005年にプロとしてのキャリアをスタートさせました。

2006年には、パリ〜コレーズで総合4位、ツール・ド・ラブニールでは区間1勝と総合10位という成績を残しました。2007年には、クレディ・アグリコルに移籍し、ジロ・デ・イタリアに初出場。また、同年の国内選手権・個人タイムトライアルでは優勝を果たしました。

2008年、ツール・ド・ワロニーで総合8位、ブエルタ・ア・エスパーニャに初出場し、総合13位に入りました。2009年には、AG2R・ラ・モンディアルに移籍し、国内選手権・個人ロードレースで優勝。ツール・ド・フランスにも初出場を果たしました。

2010年は、グラン・プレミオ・レジオ・インスブリカで3位、パリ〜ニースで総合10位、カタルーニャ一周で総合5位、ツール・ド・フランスで総合15位、ブエルタ・ア・エスパーニャで総合7位と、安定した成績を収めました。2011年には、ブエルタ・ア・エスパーニャで総合16位、ツアー・オブ・北京で区間1勝と総合11位という結果を残しました。

2012年は、ツール・ド・スイスで総合10位、ツール・ド・フランスで総合12位、ブエルタ・ア・エスパーニャで総合12位と、主要なレースで上位に入る実力を見せました。2013年には、チーム・サクソ - ティンコフに移籍し、ツール・メディテラネアンで総合5位となりました。

2014年は、ルート・デュ・スュドで総合優勝とポイント賞を獲得、ツアー・オブ・ブリテンでは総合5位に入りました。2015年には、ツール・ド・ロマンディで区間1勝、ブエルタ・ア・エスパーニャでは区間1勝を挙げるなど、勝利を重ねました。

2016年は、アブダビ・ツアーとツール・ド・ヨークシャーで総合2位、アイルランド選手権ロードレースと個人タイムトライアルで優勝しました。2017年は、ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナで区間1勝、アイルランド選手権・個人タイムトライアルで2位、ブエルタ・ア・エスパーニャで区間1勝、ツアー・オブ・広西で総合3位となりました。2018年は、アークティック・レース・オブ・ノルウェーで総合5位、ジャパンカップで4位という成績を残しました。

ニコラス・ロッシュは、ロードレース界において、その実力と血筋で注目される選手の一人です。

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