コフィディス

コフィディス：フランスを代表する自転車プロチーム

コフィディス（Cofidis）は、フランスに本拠地を置く、自転車ロードレース及びトラックレースのプロチームです。フランスの消費者金融会社であるコフィディスがメインスポンサーを務めています。

歴史

1996年にロードレース界の名将、シリル・ギマールがチーム・マネージャーとなりチームが結成され、1997年から活動を開始しました。創設以来、コフィディスが一貫してメインスポンサーを務めており、同一企業がメインスポンサーを務めるチームとしては、UCIワールドチームおよびプロチームの中で最長の歴史を誇ります。

過去には、トニー・ロミンゲル、マウリツィオ・フォンドリエスト、ランス・アームストロング、ボビー・ジュリック、デヴィッド・ミラー、クリストフ・リネロ、フィリップ・ゴーモンといった名選手が在籍していました。また、ダヴィ・モンクティエは2012年に引退するまで、コフィディス一筋で活躍しました。

2004年には、チームぐるみのドーピング事件「コフィディス事件」が発覚し、所属選手や関係者が摘発されるという苦難も経験しました。しかし、チームは再建に取り組み、2005年にはエリック・ボワイエがチーム・マネージャーに就任し、シルヴァン・シャヴァネルやレオナルド・ベルタニョッリといった有力選手が加入。UCIプロツアーへの参加資格も得て、再びトップチームとしての地位を確立しました。

2010年にはプロフェッショナルコンチネンタルチームに降格しましたが、2020年にはワールドツアーライセンスを再取得し、ワールドチームに復帰を果たしました。

主な実績

コフィディスは、数々の主要レースで目覚ましい成績を収めています。

ヘント〜ウェヴェルヘム 優勝（1997年、フィリップ・ゴーモン）
クラシカ・サン・セバスティアン 優勝（1998年、フランチェスコ・カーザグランデ）
リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ 優勝（1999年、フランク・ヴァンデンブルック）
チューリッヒ選手権 優勝（1999年、グジェゴジュ・グヴィアズドフスキ）
HEW・クラシックス 優勝（2004年、スチュアート・オグレディ）

特に、グランツール（ツール・ド・フランス、ジロ・デ・イタリア、ブエルタ・ア・エスパーニャ）での区間優勝は多数に及びます。ダヴィ・モンクティエは、ブエルタ・ア・エスパーニャで山岳賞を複数回獲得するなど、山岳スペシャリストとしてチームに貢献しました。

近年では、ナセル・ブアニ、ヘスス・エラダ、ギヨーム・マルタン、ヴィクトル・ラフェ、ヨン・イサギレといった選手たちが活躍しています。

コフィディスは、長年の歴史の中で様々な困難を乗り越え、常にトップレベルのレースで存在感を示してきました。これからも、フランスを代表するチームとして、更なる活躍が期待されています。

近年のトピック

2020年 ブエルタ・ア・エスパーニャ 山岳賞 ギヨーム・マルタン
2021年 ジロ・デ・イタリア 区間優勝 ヴィクトル・ラフェ（第8ステージ）
2023年 ツール・ド・フランス 区間優勝 ヴィクトル・ラフェ（第2ステージ）、ヨン・イサギレ（第12ステージ）
* 2023年 ブエルタ・ア・エスパーニャ 区間優勝 ヘスス・エラダ（第11ステージ）

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