ニック・アンダーソン (野球)

ニック・ポール・アンダーソン

ニック・ポール・アンダーソン（Nick Paul Anderson, 1990年7月5日生まれ）は、アメリカ・ミネソタ州クロスビー出身のプロ野球選手で、現在はカンザスシティ・ロイヤルズに所属する投手です。右投右打でプレーをし、彼の野球人生は数々の経験と成績に彩られています。

経歴

プロ入りと独立リーグ時代

アンダーソンは、2012年のドラフトにおいてミルウォーキー・ブルーワーズから32巡目（全体995位）で指名されましたが、ブルーワーズとの契約を結ぶことはなく、ロックフォード・リバーホークスという独立リーグでプロキャリアをスタートさせました。彼は2015年までこのリーグでプレーし、独立リーグでの経験はその後のキャリアにおいて重要な土台となりました。

ツインズ傘下時代

2015年8月、ミネソタ・ツインズと契約し、A級シーダーラピッズ・カーネルズでプレーを始めました。初年度には9試合に登板し、防御率は0.75という素晴らしい成績を残しました。2016年には、A+級フォートマイヤーズ・ミラクルに昇格し、両球団で42試合に登板、4勝3敗、13セーブという成績を記録しました。翌年の2017年はAA級チャタヌーガ・ルックアウツに進み、44試合で好成績を残しましたが、2018年にはAAA級ロチェスター・レッドウイングスでプレーし、投手としての成長が見え始めました。

マーリンズ時代

2018年11月、アンダーソンはマイアミ・マーリンズにトレードされ、開幕時にはメジャーリーグデビューを果たしました。彼はその後もマーリンズでのキャリアを続け、重要なロールを担うようになりました。

レイズ時代

2019年7月31日、タムパベイ・レイズに移籍後、その年は2球団通算で68試合に登板し、良好な成績を収めました。特に防御率3.32は高評価で、クローザーとしても活躍しました。2020年のシーズンでは、防御率0.55という圧倒的な成績により、チームのワールドシリーズ進出に貢献しました。アンダーソンはそのシリーズ中も無失点を記録し、自己最高のパフォーマンスを見せました。

ブレーブス時代とロイヤルズ時代

2022年、アトランタ・ブレーブスと契約し、開幕ロースターに名を連ねましたが、シーズン半ばに肩の故障に見舞われ、その後の登板はありませんでした。その後、2023年11月には金銭トレードでカンザスシティ・ロイヤルズに移籍しました。

投球スタイル

アンダーソンは最速98.7mph（約158.8km/h）のフォーシームとカーブを駆使し、打者を翻弄しています。正確なコントロールと多様な球種が特徴であり、これまでのキャリアにおいてもその力量を証明してきました。

表彰と背番号

アンダーソンは、2020年にオールMLBチームのファーストチーム中継ぎ投手に選出されるなど、着実に成果を上げています。また、背番号はキャリアの中で70、61、63と変遷しています。

現在

現在、アンダーソンはカンザスシティ・ロイヤルズで新たな挑戦を続けており、さらなる飛躍が期待されています。彼のキャリアは、これからどのような展開を見せるのか、野球ファンの注目が集まっています。

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