ニック・ウィットグレン

ニコラス・ウィットグレン：メジャーを渡り歩くリリーバーの軌跡

ニコラス・ジェームズ・ウィットグレン（Nicholas James Wittgren）は、1991年5月29日生まれのアメリカ合衆国カリフォルニア州トーランス出身のプロ野球選手です。右投右打の投手で、現在はフリーエージェント（FA）となっています。メディアによっては「ウィトグレン」と表記されることもあります。

プロ入りとマーリンズ時代

2012年のMLBドラフト9巡目（全体297位）でマイアミ・マーリンズから指名され、プロとしてのキャリアをスタートさせました。プロ入り後は、A-級ジェームズタウン・ジャマーズやA級グリーンズボロ・グラスホッパーズで経験を積み、2013年にはA+級ジュピター・ハンマーヘッズとAA級ジャクソンビル・サンズで目覚ましい活躍を見せました。特に、2球団合計で52試合に登板し、防御率0.77、26セーブを記録したことは、彼の才能を示すものでした。2015年にはAAA級ニューオーリンズ・ゼファーズも経験し、同年オフに40人枠入りを果たしました。

2016年4月19日、ウィットグレンはメジャー初昇格を掴み、同日のワシントン・ナショナルズ戦でメジャーデビューを果たしました。その後、右の中継ぎとしてメジャーに定着し、この年は48試合に登板し、4勝3敗、防御率3.14という成績を残しました。2017年、2018年もリリーフとしてチームに貢献しましたが、2019年1月29日にDFA（Designated For Assignment）となりました。

インディアンス時代

2019年2月4日、ウェイバー公示を経てクリーブランド・インディアンスへ移籍。この年、ウィットグレンは55試合に登板し、5勝1敗4セーブ、防御率2.81と安定した成績を収めました。2020年、2021年もインディアンスでプレーしましたが、2021年オフにFAとなりました。

カージナルス時代

2022年3月13日、セントルイス・カージナルスと120万ドルの単年契約を結びました。しかし、29試合に登板後、7月2日にDFAとなり、7月9日に自由契約となりました。同年9月には、第5回WBC予選にドイツ代表として出場しています。

ロイヤルズ時代

2022年12月23日、カンザスシティ・ロイヤルズとマイナー契約を締結。2023年はAAA級オマハ・ストームチェイサーズで好成績を残し、5月23日にメジャー契約を結びましたが、27試合に登板後、8月16日にAAA級オマハへの降格を拒否し、FAとなりました。

マリナーズ傘下時代

2023年8月19日、シアトル・マリナーズとマイナー契約を結び、AAA級タコマ・レイニアーズでプレーしましたが、メジャー昇格は果たせず、オフにFAとなりました。

投球スタイル

ウィットグレンは、平均92.2mph（約148.4km/h）のフォーシームを中心に、チェンジアップ、スライダー、カッター、カーブなど多彩な球種を操ります。これらの球種を組み合わせ、打者を打ち取る投球スタイルが特徴です。

長年メジャーリーグのリリーバーとして活躍し、多くのチームを渡り歩いてきた苦労人です。今後の活躍に期待しましょう。

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