ニック・カール

ニコラス・アルバート・カール（ニック・カール）

ニコラス・アルバート・"ニック"・カール（Nicholas Alberto "Nick" Carle、1981年11月23日生まれ）は、オーストラリア・シドニー出身の元サッカー選手であり、現在はサッカー指導者としての道を歩んでいます。彼の主なポジションはミッドフィルダーです。

キャリアの始まり

キャリアの初期には、フットサルで活躍し、5つのタイトルを獲得しました。10代になってからはサッカーへ転向し、学校のクラブチームでプレーを始めました。1996年には、ビル・ターナーカップで優勝を果たしました。1997年10月5日、15歳の時にシドニー・オリンピックFCでNSLデビューを果たし、マーコーニ・スタリオンズFCとの試合でアディショナルタイムにゴールを決めて勝利に貢献しました。その後、フランスのトロワACで短期間プレーした後、オーストラリアに戻ってマーコーニ・スタリオンズと契約を結びました。

ニューカッスル・ジェッツ

2005年、新設されたAリーグに参入したニューカッスル・ユナイテッド・ジェッツFCに移籍。ここでは攻撃的ミッドフィールダーとして2シーズン過ごし、そのパフォーマンスはファンに支持されました。特に2006-07シーズンには、最優秀選手に贈られるジョニー・ウォーレン・メダルを受賞し、アデレード・ユナイテッドFC戦では70メートルを駆け抜けた決勝ゴールが年間最優秀ゴールに選出されるなど、注目を集めました。

海外での挑戦

2007年にはゲンチレルビルリイSKに移籍し、トルコでの生活を試みるも、家族が慣れなかったため1年後に退団。その後、ブリストル・シティFCに加入し、プレーオフ決勝に出場しましたが、昇格は叶いませんでした。さらにクリスタル・パレスFCへ移籍後、シドニーFCからのオファーを受けて2010年に再び母国に戻りました。

シドニーFCでの活躍

シドニーFCでは、2010年5月に移籍金195万オーストラリア・ドルで契約を果たしました。初年度には怪我により厳しいシーズンを送りましたが、翌シーズンではアデレード戦での決勝ゴールなど取り戻し、再び輝きを放ちました。2012-13シーズンにはUAEのバニーヤースSCにローン移籍し、2013-14シーズンにはシドニーFCに復帰する条件での移籍でした。

現役引退と指導者への道

2014-15シーズンの終了後、カールはシドニーFCを退団し、2016年7月に現役を引退しました。引退後、彼はアカデミー部門のコーチングスタッフとしてクラブに戻りました。

代表歴

代表チームへの道は、U-17からスタートしました。U-20時代には2001 FIFAワールドユース選手権でプレーし、A代表デビューは2004年のベネズエラ戦です。その後も数試合に出場し、特に2011年のAFCアジアカップでは日本戦でのPKキッカーとして活躍しました。

タイトルと功績

カールは2006-07シーズンにジョニー・ウォーレン・メダルとAリーグ最優秀ゴール賞を受賞しました。彼のサッカー人生は、国内外で多くの挑戦と成功に彩られています。

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