ニック・フランクリン

ニック・フランクリン：才能豊かなユーティリティプレイヤーの軌跡

ニコラス・エドワード・"ニック"・フランクリン（Nicholas Edward "Nick" Franklin, 1991年3月2日 - ）は、アメリカ合衆国フロリダ州サンフォード出身のプロ野球選手です。右投両打の内野手、外野手として、現在はアメリカン・アソシエーションのスーシティ・エクスプローラーズに所属しています。

若き日の輝きとプロ入り

高校時代からその才能は注目を集め、オーランド・センチネル誌の「ベースボール・プレイヤー・オブ・イヤー」に選出されるほどの活躍を見せました。メジャーリーグのスカウトたちは、彼を「スイッチヒッターのマイケル・ヤング」と評し、その将来性に大きな期待を寄せました。

2009年のMLBドラフトでは、シアトル・マリナーズから1巡目（全体27位）で指名を受け、プロ野球選手としてのキャリアをスタートさせました。ルーキー級やA-級でのプレーを経て、着実にステップアップしていきました。

メジャーリーグへの挑戦

2013年、フランクリンはAAA級タコマで開幕を迎え、5月27日にメジャー初昇格を果たしました。同日のサンディエゴ・パドレス戦でデビューし、メジャー1年目は102試合に出場。シーズンを通して打率は.225と苦しみましたが、20本の二塁打と12本塁打を放ち、その潜在能力を示しました。

マリナーズでは、その後も出場機会を得ましたが、2014年7月にはデトロイト・タイガース、マリナーズ間の三角トレードでタンパベイ・レイズへ移籍。レイズでは、ユーティリティープレイヤーとして起用され、複数のポジションをこなしました。

2016年には、60試合に出場し、打率.270、6本塁打、26打点、6盗塁と自己最高の成績を記録しました。

苦難と挑戦

2017年以降は、ミルウォーキー・ブルワーズ、ロサンゼルス・エンゼルスとチームを移籍。2018年にはブルワーズに復帰しましたが、怪我に苦しみ、再びFAとなりました。

2019年には、ピッツバーグ・パイレーツ、エンゼルスとマイナー契約を結びましたが、メジャー復帰は叶いませんでした。

独立リーグでの再起

2021年、フランクリンは独立リーグであるアメリカン・アソシエーションのカンザスシティ・モナークスと契約。その後、スーシティ・エクスプローラーズへ移籍し、現在もプレーを続けています。

プレースタイル

フランクリンは、右投両打の内野手、外野手です。スイッチヒッターであり、内外野をこなせるユーティリティー性も持ち合わせています。メジャーリーグでは、主に内野の各ポジションを守り、打撃では長打力も秘めています。

今後の活躍に期待

ニック・フランクリンは、その才能とユーティリティー性で、メジャーリーグ、独立リーグで活躍してきました。苦難を乗り越え、再び輝きを取り戻すことができるか、今後の活躍に期待がかかります。

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