ニック・ワイルド

ニック・ワイルド

ニック・ワイルド（本名: ニコラス・パイベリウス・ワイルド）は、ディズニー映画『ズートピア』に登場するアカギツネです。当初は詐欺師として登場しますが、物語を通してジュディ・ホップスとの友情を育み、共にズートピアの平和を守る存在へと変わっていきます。彼はシリーズを通して、主要な役割を担っています。

『ズートピア』（2016年）での活躍

物語の冒頭で、ニックはジュディを騙してアイスキャンディーを購入させます。しかし、ジュディはすぐに彼の詐欺を見抜き、2人の関係は始まりました。ジュディは失踪事件の解決のため、ニックに協力を求めますが、彼は一度は拒否します。しかし、ジュディに弱みを握られ、渋々協力することに。交通局の友人フラッシュを紹介したり、犯罪ボスのミスター・ビッグとの過去の関係が明らかになったりと、事件解決に大きく貢献します。

過去には、捕食者というだけで差別を受けた経験を持つニック。事件を通して、ズートピアにはびこる差別や偏見と向き合います。ジュディとの間にも一時的な亀裂が入りますが、最終的には互いを理解し、協力して事件の真相を解明します。ベルウェザーの陰謀を暴き、彼女の逮捕に貢献した後、ニックは警察官になることを決意。ジュディの相棒として、新たな一歩を踏み出します。

その他の出演

ズートピア+: 短編シリーズでも、フィニックとの掛け合いやジュディとの連携が描かれています。
ゲーム: 『ズートピア事件簿：紛失ファイル』では主要キャラクターとして登場し、ジュディと共に事件を捜査します。また、レースゲームや他のディズニーゲームにもプレイアブルキャラクターとして登場しています。
ディズニーパーク: グリーティングキャラクターとして登場する他、上海ディズニーランドのアトラクションでは、ジュディと共にガゼル誘拐事件を解決する重要な役割を担っています。
シュガー・ラッシュ:オンライン: ヴァネロペが訪れるウェブサイトでカメオ出演しています。
* ワンス・アポン・ア・スタジオ -100年の思い出-: ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの仲間たちと写真撮影に参加しています。

制作の裏側

映画の初期段階では、ニックが主人公として想定されていました。彼は無実の罪で追われるキツネであり、ジュディは彼を助ける役割でした。しかし、制作が進むにつれて、ジュディの視点から物語を描く方が、よりメッセージ性が強くなると判断され、主人公が変更されました。ニックの皮肉屋な性格はそのままに、物語における役割が変化したのです。

ニック・ワイルドは、『ズートピア』の世界において、単なる詐欺師ではなく、差別や偏見を乗り越え、成長していくキャラクターとして描かれています。ジュディとの友情を通して、互いを理解し、協力することの大切さを教えてくれる、魅力的な存在です。

もう一度検索