ニック・ヴァン・エクセル

ニッキー・ヴァン・エクセル：華麗なる左利きのポイントガード

ニッキー・マックスウェル・ヴァン・エクセル（Nickey Maxwell Van Exel, 1971年11月27日生まれ）は、アメリカ合衆国ウィスコンシン州ケノーシャ出身の元プロバスケットボール選手。

大学時代：シンシナティ大学での輝かしいキャリア

シンシナティ大学では、3年次にNCAAトーナメントでベスト4、4年次にはベスト8に進出。オールアメリカのサードチームに選出され、ウッデン賞の候補にも挙がりました。2シーズンのみのプレイでしたが、大学の3ポイントシュート記録を塗り替え、その才能の片鱗を見せました。

NBAでの活躍：13年間のプロキャリア

1993年のNBAドラフトでロサンゼルス・レイカーズから指名を受け、NBA入り。レイカーズ、デンバー・ナゲッツ、ダラス・マーベリックス、ゴールデンステート・ウォリアーズ、ポートランド・トレイルブレイザーズ、サンアントニオ・スパーズで、計13年間プレイしました。

ロサンゼルス・レイカーズ時代：若き才能の開花

レイカーズでは、エディー・ジョーンズと共にチームの中心選手として活躍。チームをプレーオフの常連に押し上げました。1994-95シーズンには、183本のスリーポイントシュートを成功させ、チームのシーズン最多記録を樹立。デル・ハリスHCを最優秀コーチ賞に導きました。

デンバー・ナゲッツ時代：キャリアハイを記録

ナゲッツでは、中心選手として得点とアシストでチームを牽引。キャリアハイとなる成績を記録しました。

ダラス・マーベリックス時代：シックスマンとしての貢献

マーベリックスでは、シックスマンとして3ポイントシュートを武器に得点源として活躍。2002-03シーズンには、プレーオフで20得点近くをマークしました。

その他のチーム：ベテランとしての経験

ウォリアーズ、トレイルブレイザーズ、スパーズでは、ベテランとしてチームに貢献。スパーズでは、怪我に苦しみながらも、プレーオフで存在感を示しました。

コーチとしてのキャリア：後進の指導

引退後は、アトランタ・ホークス、ミルウォーキー・バックスでコーチを務め、選手育成に貢献。Gリーグのテキサス・レジェンズではヘッドコーチとして手腕を発揮しました。

現在はメンフィス・グリズリーズのアシスタントコーチを務め、NBAの次世代を担う選手の育成に力を注いでいます。

プレイスタイルと評価

左利きから繰り出されるトリッキーなドリブルと、正確なアウトサイドシュートを武器に、NBAで活躍したヴァン・エクセル。アシスト能力も高く、13シーズン中8回もアシスト数でリーグベスト15入りを果たしました。そのプレイスタイルから、「Nick the Quick」というニックネームで親しまれました。

エピソード

ボストン・ガーデンで得点した最後のレイカーズの選手である。
フリースローラインから少し離れてフリースローを放つ独特のルーティンを持っていた。
レフェリーを突き飛ばして退場処分を受けたことがある。
レイカーズ時代、クリッパーズの選手やファンを挑発する行為で出場停止処分を受けた。

NBA個人成績

主なハイライト

オールルーキーセカンドチーム選出（1993-94）
1998年NBAオールスターゲーム出場
* レイカーズ歴代4位の3ポイントシュート成功数（750本）

ニッキー・ヴァン・エクセルは、その才能と個性的なプレイスタイルで、多くのファンを魅了しました。引退後もコーチとしてバスケットボール界に貢献し続けています。

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