ニッコク

株式会社ニッコクについて

株式会社ニッコク（英: NIKKOKU CORPORATION）は、日本における水道メーターの製造と販売を専門とする企業であり、みのもんた（本名：御法川法男）がその会長を務めています。ニッコクは、みのもんたが設立した芸能事務所「オフィスモンタ」と、その関連会社としての経歴を持ち、1999年に「日国工業」を吸収合併する形で誕生しました。

企業の歴史

ニッコクの前身である日国工業は、1940年に御法川易蔵、恒蔵、倉蔵の三兄弟によって設立されました。設立当初は、王子地区に位置する医師の屋敷を利用した工場で、鉄工所の下請け業務などを行っていました。第二次世界大戦中や戦後直後には、コンクリートミキサーやイースト菌の練り出し器などさまざまな機械製造に関わり、戦災にあった電車の修復や蒸気機関車の再製作といった幅広い業務に携わっていました。その後、名古屋に移転し、水道関連機器の製造へと特化していきました。

1999年には、「日国工業」を吸収することで、「株式会社ニッコク」として新たなスタートを切ります。みのもんたは、その過程でニッコクの経営に深く関与し、芸能活動とビジネスの両面において彼の影響力が強く感じられるようになりました。

近年の出来事

2013年、みのもんたの次男が日本テレビでの問題行動により逮捕され、この件がニッコクにも影響を及ぼす事態となりました。社外からの厳しい非難を受ける中、次男はその後みのの手引きでニッコクに再就職しますが、みのはこの件について否定的な見解を示しました。しかし、実際には、次男は日本テレビを解雇された直後からニッコクに在籍していたとの報道もあり、世間の注目を集めることになりました。

2020年の12月には、役員人事が発表され、みのが代表取締役会長に、そして岸本英二が代表取締役社長に就任し、会社の運営に新たな方針が打ち出されました。

不祥事の経緯

ニッコクは、過去にいくつかの談合事件と不祥事に関与してきたという厳しい歴史も持ちます。2003年に発覚した水道メーターの談合疑惑の際、同社は家宅捜索を受けるなど、社会的に大きな問題となりました。公正取引委員会からは、談合の再発に関して排除勧告を受けるなど、一連の問題が続きました。

また、2005年には東京都水道局からの入札に関連する談合事件に絡み、巨額の損害賠償請求も受けており、再び問題が明らかになりました。2006年にも神奈川県の川崎市水道局に対して、自社が関与した談合事件に対する賠償請求を受けるなど、ニッコクの社会的評価は厳しいものとなっています。

結論

株式会社ニッコクは、設立以来、多くの波乱を経て現在に至るまで、日本の水道メーター市場に重要な役割を果たしてきました。一方で、過去の不祥事や社会的影響の大きさから、企業の信頼回復が求められる状況にあります。今後の動向に注目が集まっています。

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